アーロン・ノラ メジャータイの10者連続奪三振

MLB
MLB.comより引用

現地6/25のフィリーズ対メッツの試合で、フィリーズのエース アーロン・ノラ(28)がメジャータイ記録となる10者連続奪三振を記録しました。

ここ数年フィリーズの生え抜きエースとして活躍してきたノラは、今季は一発病に悩まされる苦しいシーズンになっていました。しかし、昨年リーグ3位の奪三振数を記録した奪三振マシーンは本日MLBの歴史に名を刻みました。

この日の試合はダブルヘッダーの一戦目でした。
ノラは1回裏先頭打者のマクニールに死球を与え、次打者リンドーアに二塁打を浴びる不安定な立ち上がり。しかし、そこからギアがあがりました。

まずは3番コンフォート、4番アロンソを空振り三振に、5番スミスを見逃し三振に切って取ります。
2回には6番マキャンを見逃し三振、7番ピラー、8番ギルモアを空振り三振。
3回は9番投手のウォーカーをもちろん三振にとり、初回に出塁を許したマクニールとリンドーアを両者空振り三振で抑え込みます。
これで3回終了時点で9者連続奪三振を完成させたノラは、なんとこの試合ここまで全試合が三振。
そして迎えた4回裏、コンフォートを空振り三振にとってトム・シーバーの1970年4月22日パドレス戦での記録に並ぶ10者連続奪三振を達成しました。
記録更新がかかる次打者アロンソには二塁打を浴びたものの、この回無失点に抑え最終的に5.1回12奪三振で降板しました。7回と8回にリリーフが打たれチームh敗れてしまいましたが、ノラは3回にチーム最初の安打を記録し、5回には二塁打で先制点を奪うなど投打に渡っての活躍でした。チームが逆転負けしたことも含めて今季のジェイコブ・デグロームのようでしたね。

1970年にトム・シーバーが10者連続奪三振を記録したのはメッツに所属していた時のことでした。
奇しくも今日のノラの相手はそのメッツ。記録更新させなかったのは偉大なシーバーは超えさせないというメッツの意地だったのでしょうか。

奪三振を量産する投手というと特に現代では剛速球投手を想像します。
しかしノラはそういう投手ではありません。
速球の平均球速は93mphに満たず、これはMLB平均程度でしかありません。
それでもこれだけの三振を奪えるのはコーナーに投げ分けるコマンドと一級品のカーブやチェンジアップで緩急を交えた投球をするからです。
最近ではパワーピッチャーばかりでこういう投手があまり注目されなくなりました。
今季はノラ自身不調で、同僚のウィーラーがエース級の活躍をするなど目立たなくなっています。
個人的にノラは好きな投手ですので、これをきっかけに浮上してほしいところです。
余談ですがパドレスの捕手であるオースティン・ノラは彼の兄です。

コメント

  1. […] 二つ目のハイライトとなったのが、8者連続奪三振を記録したシーン。先日メッツを相手にフィリーズのアーロン・ノラが10者連続奪三振のMLBタイ記録を樹立したのは先日の拙稿「アーロン・ノラ メジャータイの10者連続奪三振」でも紹介した通りです。この試合のデグロームもそれに近づこうかという勢いでした。 […]

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