打者編に引き続き、投手編を紹介していきます。
10位 C・セール & N・イオバルディ(BOS)
クリス・セール:5勝1敗 防御率3.16 42.2回 52奪三振
ネイサン・イオバルディ:11勝9敗 防御率3.75 182.1回 195奪三振
2018年までサイ・ヤング賞投票の常連だったセールは、昨季復帰しましたが今季はまたしても故障スタートで、開幕から1ヶ月程度は欠場する予定です。
しかし、復帰すればやはりエース級の活躍が見込めます。
イオバルディは100mph近い剛速球がウリですがコントロールもよく、実は昨季のFIP2.79はリーグ1位でした。
今季は防御率2点台を出してもおかしくありません。
9位 S・アルカンターラ & T・ロジャース(MIA)
サンディ・アルカンターラ:9勝15敗 防御率3.19 205.2回 201奪三振
トレバー・ロジャース:7勝8敗 防御率2.64 133.0回 157奪三振
チームの弱さ故にあまり日の当たらないマーリンズの選手ですが、実は先発ローテーションは若手のスター候補揃い。
現在26歳のアルカンターラは昨季200回200奪三振を達成しながらも大きく負け越しましたが、投球内容は極めて優秀なエース級投手で、チームが強ければこの勝敗は逆でもおかしくありませんでした。
24歳のロジャースは昨季圧倒的な新人王候補でしたが、個人的事情による欠場などもあり新人王投票2位で終わりました。
今季は規定投球回到達を狙えますし、いきなりサイ・ヤング賞争いに顔を出してもおかしくない逸材です。
8位 J・マスグローブ & ダルビッシュ有(SD)
ジョー・マスグローブ:11勝9敗 防御率3.18 181.1回 203奪三振
ダルビッシュ有:8勝11敗 防御率4.22 166.1回 199奪三振
昨季大いに期待されて臨んだパドレスでしたが、補強組ではダルビッシュとブレイク・スネルが予想外の不振、マスグローブが予想以上の好成績をあげました。
今季はエースとして臨むマスグローブは、昨季と同程度の活躍を期待されます。
ダルビッシュは年齢的に厳しくなってくる頃ですが、2020年の輝きを取り戻せば奪三振のタイトル争いなどに顔を出すかもしれません。
7位 Z・ウィーラー & A・ノラ(PHI)
ザック・ウィーラー:14勝10敗 防御率2.78 213.1回 247奪三振
アーロン・ノラ:9勝9敗 防御率4.63 180.2回 223奪三振
ウィーラーは昨季サイ・ヤング賞投票2位、ノラは防御率4.63でキャリアワーストに近い出来でした。
ノラはそれでもFIP3.37と投球内容は非常にハイレベルなものがあり、今季はその実力通りの活躍ができれば好成績が出る可能性が高いです。
6位 M・フリード & C・モートン(ATL)
マックス・フリード:14勝7敗 防御率3.04 165.2回 158奪三振
チャーリー・モートン:14勝6敗 防御率3.34 185.2回 216奪三振
上記2投手とイアン・アンダーソンは昨季のプレイオフでも獅子奮迅の活躍で、ブレーブスをワールドチャンピオンにまで導きました。
特に際立っていたのがフリードの後半戦の活躍で、オールスター明けの防御率は1.74と圧倒的でした。
昨季後半の勢いそのままであれば、フリードは今季のサイ・ヤング賞候補の一角と数えられそうです。
5位 L・リン & L・ジオリト(CWS)
ランス・リン:11勝6敗 防御率2.69 157.0回 176奪三振
ルーカス・ジオリト:11勝9敗 防御率3.53 178.2回 201奪三振
ジオリトは過去3年非常に安定しており、優秀なローテーション投手へと成長しています。
それ以上に素晴らしいのがリンの安定感で、30歳を超えてなお進化しています。
昨季は故障があり規定投球回にも到達しなかったものの、サイ・ヤング賞投票では3位に入りました。
彼が離脱することなく機能すれば、ア・リーグ最高のデュオになる可能性があります。
4位 J・ベリオス & K・ゴーズマン(TOR)
ホゼ・ベリオス:12勝9敗 防御率3.52 192.0回 204奪三振
ケビン・ゴーズマン:14勝6敗 防御率2.81 192.0回 227奪三振
ベリオスは昨季途中にトレードで、ゴーズマンはこのオフにFAで加入しました。
この2投手の素晴らしい点は、投球内容もさることながらそのワークホースぶり。
共に190回以上を投げており、今季は強力な打線の援護で両投手とも15勝以上も狙えます。
3位 W・ビューラー & J・ウリアス(LAD)
ウォーカー・ビューラー:16勝4敗 防御率2.47 207.2回 212奪三振
フリオ・ウリアス:20勝3敗 防御率2.96 185.2回 195奪三振
サイ・ヤング賞4位のビューラーと最多勝のウリアスの左右のデュオ。
ドジャースはクレイトン・カーショウら他にも実績十分のタレントがいますが、このデュオは今季も間違いのない投球をしてくれそうです。
2位 C・バーンズ & B・ウッドラフ(MIL)
コルビン・バーンズ:11勝5敗 防御率2.43 167.0回 234奪三振
ブランドン・ウッドラフ:9勝10敗 防御率2.56 179.1回 211奪三振
昨季サイ・ヤング賞のバーンズと、負け越しながらもサイ・ヤング賞投票5位に入ったウッドラフ。
両投手とも20代後半で、今が全盛期です。
投球回数がやや物足りない彼らですが、そこの弱点がなくなれば最強デュオになるはずです。
1位 J・デグローム & M・シャーザー(NYM)
ジェイコブ・デグローム:7勝2敗 防御率1.08 92.0回 146奪三振
マックス・シャーザー:15勝4敗 防御率2.46 179.1回 236奪三振
シャーザーの加入で、2人合わせてサイ・ヤング賞5回の恐ろしいデュオが出来上がりました。
衰え知らずのシャーザーと、昨季は故障により離脱したものの異次元の投球を見せたデグロームが健康であれば、バーンズ&ウッドラフでもかないません。
健康でさえいれば、デグロームは今季もサイ・ヤング賞の筆頭候補です。
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