先日のホームランダービーの一回戦で大谷翔平と大激闘を演じたナショナルズのフアン・ソトに、ようやくノッてきそうな気配があります。
物足りなかった前半戦
前半戦のソトの出来は、別に悪いというほどでもないのですが、彼本来の実力からすると物足りないものでした。
未だ22歳ですが、既にメジャー4年目の彼はルーキーイヤーから3年連続でOPS.900以上を記録しているトラウト以来の安定感の鬼です。
特に昨季は打率、OPSでリーグ1位という大暴れ。
今季も昨季に近い活躍が期待されていましたが、序盤からイマイチ地味でした。
その原因は長打の少なさ。
相変わらず3割近い打率と、4割の出塁率はたたきだすのですが本塁打はもちろん二塁打も少なくそれほど目立っていませんでした。
しかし6月からようやく火が付き始め、ホットな状態でオールスターを迎えたのです。
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
79 | .283 | 11 | 42 | .407 | .852 | 5 |
6月以降の成績
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
39 | .296 | 7 | 26 | .418 | .922 | 4 |
相変わらずの高い出塁能力に加え、少しずつ本塁打のペースが上がってきました。
ホームランダービーで見せた集中力
大谷翔平とソトがホームランダービーでみせた激闘はまだ記憶に新しいでしょう。
本来はソトの同僚シュワーバーがこのダービーに出場する予定でしたが、彼が怪我により出場できなくなってしまたため代役でソトが選ばれました。
ソトは前半戦11本塁打と出場選手中最も少なかったため、最多だった大谷と一回戦で対決することになりました。
もちろん下馬評では圧倒的に大谷でしたが、ソトはそれを覆し、二度の延長の末大谷を下しました。
そこでソトが見せた1球に対する集中力が彼の後半戦での大活躍を予感させるものでした。
再延長のため3球勝負となったところで、先行だったソトは全球をスタンドインさせたのです。
非常に緊張する場面で、実際に後攻の大谷は初球をひっかけてしまいましたが、ソトは絶好球を見逃さずに確実に仕留めて見せました。
後半戦初戦での4安打2本塁打
後半戦の開幕試合となった本日のパドレスとの本拠地での試合は、パドレス相手に8対24という屈辱的な大敗を喫しました。
≪パドレスが24得点で圧勝 クロネンワースはサイクルヒット≫
本拠地でこれだけの失点をしたことはナショナルズにとって残念でしたが、ソトが4安打2本塁打と大暴れしたことでナショナルズファンの溜飲も下がりました。
直近7試合で打率.480 4本塁打という確実に一段階ギアが上がった状態になっており、7月の月間MVPを狙えるかもしれません。