今季最弱はダイヤモンドバックスからオリオールズに?

13連敗を喫したオリオールズ MLB
MLB.comより引用

今季MLB最弱のチームは?と聞かれたら、みなさんはどのチームを挙げるでしょうか?
MLBニュースを追っている方なら、おそらく大抵はダイヤモンドバックスと答えるはずです。
確かに今季のダイヤモンドバックスは弱い。
アウェイ24連敗というMLBワースト記録を作り、6月はなんと月間3勝しかすることができませんでした。
一時期は勝率2割台で、歴史に残る弱さだったのです。

ところが、実はそんなダイヤモンドバックスよりも勝率が低くなってしまったチームがあるのです。
それがア・リーグに所属するオリオールズです。

ダイヤモンドバックスは前ほど弱くない?

ダイヤモンドバックスが強くなったわけではありませんが、前ほど極端に負け続けることは減りました。
同地区でずば抜けているジャイアンツとドジャースの二強には全く手も足もでないものの、それ以外のチーム相手なら対等に戦うことができています。
今季チームから唯一オールスターに選出されたエデュアルド・エスコバーをトレードデッドラインで失いましたが、それでも調子を落としているパドレス相手にはノーヒッターをやってのけるなどなんとかやれています。

そのため、8月18日現在のダイヤモンドバックスの勝率は.325にまで回復しました。

オリオールズは目下13連敗

今回最弱候補に名乗りを上げたオリオールズですが、現時点での勝率.322と、ついにダイヤモンドバックスの.325を下回ってMLB最下位となりました。

オリオールズは現在13連敗中で、8月に入ってからの成績はなんと1勝14敗です。
今季のオールスターでスタメンに名を連ねたセドリック・マリンズのようなスターやホームラン競争に出場し決勝まで残ったトレイ・マンシーニ、若手の大砲候補ライアン・マウントキャッスルのような好選手も何人か所属しているオリオールズですが、ここまで酷い状況に追い込まれたのに訳があります。

オリオールズはそもそもア・リーグ東地区最弱のチームでした。
開幕前からそういう評価でしたし、実際に開幕して2ヶ月足らずでダントツ最下位の座を不動のものにしました。
そもそも弱かったわけですが、8月に入って13連敗という大型連敗を記録しているのは、同地区のチーム全てがプレーオフを狙う態勢に入っているからです。

トレードデッドラインでは、普通ワイルドカードを狙える地区2位か3位までのチームが買い手となって補強します。
ところが、今季のア・リーグ東地区はオリオールズ以外の全4チームが買い手となり、その補強の成果を十分に出しながら数字を上げています。
日程上、同地区のチームと数多くあたる仕組みですから、オリオールズはよりにもよって最も激戦区となっている東地区のチームを相手に多く戦わなくてはならないわけです。
実際に、8月にこれまで行われた15試合のうちタイガースの4試合を除けば11試合が同地区のレッドソックス、レイズ、ヤンキースを相手にしたものでした。
そして、ヤンキースに1勝した以外は全敗しています。

この状況には今後も苦しめられます。
現在レイズとの連戦が終わった後の8月日程は、ナ・リーグ東地区首位のブレーブス、ア・リーグ西地区4位のエンジェルス、同地区のレイズ、ブルージェイズと続きます。
エンジェルスは若手育成モードに入っているとはいえ格上なのは変わりませんし、それ以外の3チームはどこも1勝でも多く積み上げるためにオリオールズ相手に確実に勝ちを狙ってきます。
唯一エース級と言えたジョン・ミーンズが復帰しながらも連敗を止められていない現状、オリオールズの勝ち筋はもはや乱打戦に持ち込む以外ありません。
下手をすれば6月に3勝しかできなかったダイヤモンドバックスに匹敵するほど、8月のオリオールズは負けまくるかもしれません。

プロスペクトが上がってくる以外の希望がないオリオールズは、今後もどんどん勝率が悪化していくと予想されます。

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