ア・リーグワイルドカード 考えられる全パターンを解説

ア・リーグワイルドカード争い MLB
MLB.comより引用

最後までファンを楽しませてくれているア・リーグのワイルドカード争い。
一歩リードしていたヤンキースが敗北し、レッドソックス、ブルージェイズが勝利したことで最終戦までもつれ込む展開となりました。
今回は、現在エンジェルスとの試合中のマリナーズも含め、考えられる全パターンを解説していきます。

4チーム横並びになった場合

残り試合の条件:ヤンキース0勝1敗、レッドソックス0勝1敗、マリナーズ2勝0敗、ブルージェイズ1勝0敗

全4チームが横並びの91勝70敗となる唯一のパターンです。
この場合は、4チームでタイブレークゲームを行うことになります。
対戦相手を決めるため、A、B、C、Dの四つのスポットが用意され、他の3チームに対して勝率が高い順に選択権があります。

他3チームとの対戦成績がよい順に並べると、レッドソックス24勝21敗、ブルージェイズ22勝22敗、ヤンキース22勝23敗、マリナーズ9勝11敗となります。
そして、AはBと対戦、CはDと対戦することになり、その勝者2チームがそれぞれワイルドカードゲームへ出場することになります。
そのため、選択権1位のレッドソックスがAを選択、2位のブルージェイズがCを選択し、ヤンキースがBかDのどちらかを選択するということになりそうです。
もちろんブルージェイズがレッドソックスとの対戦を望むのであればBを選択する可能性もなくはありません。
そして、最後に残ったスポットがマリナーズとなります。

優先選択権のあるチームの本拠地で試合をすることになりますので、もしもレッドソックス対ヤンキース、ブルージェイズ対マリナーズとなった場合は、ヤンキースとマリナーズはそれぞれボストンとトロントへ出向く必要があります。

3チームが横並びになった場合

ヤンキース、レッドソックス、マリナーズ

残り試合の条件:ヤンキース0勝1敗、レッドソックス0勝1敗、マリナーズ2勝0敗、ブルージェイズ0勝1敗

ヤンキース、レッドソックス、マリナーズの3チームが横並びになるパターンです。
この場合は、A、B、Cの3つのスポットが用意され、それぞれとの直接対決の成績がいい順に選択権があたえられます。
ヤンキース、マリナーズの両チームに勝ち越しているレッドソックスが1番目に選択権があり、マリナーズに勝ち越しているヤンキースが2番目、マリナーズは残り物となります。

まず、AとBがAの本拠地で対戦し、勝者がワイルドカードゲームへと進むことができます。
そして、この対戦の敗者はCと対戦し、そこで勝利したチームもワイルドカードゲームへ進出します。
つまり、AまたはBのチームは2回チャンスがあるということです。
そのため、当然レッドソックスとヤンキースがA、Bを選択し、マリナーズがCとなります。

ヤンキース、レッドソックス、ブルージェイズ

残り試合の条件:ヤンキース0勝1敗、レッドソックス0勝1敗、マリナーズ1勝1敗又は0勝2敗、ブルージェイズ1勝0敗

上述のパターンと同様です。
ヤンキースとブルージェイズに勝ち越しているレッドソックスに第一選択権、ヤンキースに勝ち越しているブルージェイズに第二選択権、ヤンキースは残り物です。

レッドソックス、マリナーズ、ブルージェイズ

残り試合の条件:ヤンキース1勝0敗、レッドソックス0勝1敗、マリナーズ2勝0敗、ブルージェイズ1勝0敗

ヤンキースが一足先にワイルドカードを獲得し、残り3チームが横並びになるパターンです。
この場合も上述のパターンと同じく、直接の対戦成績からA、B、Cのスポットをそれぞれ選択することになります。

マリナーズとブルージェイズに勝ち越しているレッドソックスが第一選択権を持ち、ブルージェイズに勝ち越しているマリナーズが第二選択権、ブルージェイズは残り物となります。
Aの本拠地でAとBが対戦し、今度は勝者が本拠地でCと対戦します。
その試合で勝利したチームがヤンキースとのワイルドカードゲームへ駒を進めることになるわけですが、この場合はAを選んで2回試合をしないといけない代わりに本拠地で戦うのか、敵地で戦う代わりに1試合で済むCを選ぶのかが難しいところです。

ヤンキース、マリナーズ、ブルージェイズ

残り試合の条件:ヤンキース0勝1敗、レッドソックス1勝0敗、マリナーズ2勝0敗、ブルージェイズ1勝0敗

レッドソックスがワイルドカードを確定させ、残り3チームが横並びになるパターンです。
ヤンキースがワイルドカードになったパターンと同様です。

しかし、この場合はヤンキースがマリナーズに勝ち越しでブルージェイズに負け越し、マリナーズがブルージェイズに勝ち越しでヤンキースに負け越し、ブルージェイズがヤンキースに勝ち越しでマリナーズに負け越しています。
そのため複雑になっていますが、このパターンではそれぞれの他2チームに対する勝率で選択権の順位が決まります。
ヤンキースは13勝13敗、マリナーズは6勝7敗、ブルージェイズは13勝12敗なので、ブルージェイズが第一選択権、ヤンキースが第二選択権、マリナーズは残り物です。

2チームが横並びになった場合

ヤンキース、レッドソックス

残り試合の条件:ヤンキース1勝0敗、レッドソックス1勝0敗、マリナーズ2勝0敗、ブルージェイズ1勝0敗

ヤンキースとレッドソックスがワイルドカードゲームへ進出しますが、この場合は直接対決で勝ち越しているレッドソックスのホームゲームとなります。

レッドソックス、マリナーズ

残り試合の条件:ヤンキース1勝0敗、レッドソックス0勝1敗、マリナーズ2勝0敗、ブルージェイズ0勝1敗

ヤンキースがワイルドカード確定し、レッドソックスとマリナーズのタイブレークゲームとなります。
勝ち越しているレッドソックスがホームでマリナーズを迎えます。

レッドソックス、ブルージェイズ

残り試合の条件:ヤンキース1勝0敗、レッドソックス0勝1敗、マリナーズ1勝1敗又は0勝2敗、ブルージェイズ1勝0敗

ヤンキースがワイルドカード確定し、レッドソックスと ブルージェイズのタイブレークゲームとなります。
勝ち越しているレッドソックスがホームでブルージェイズを迎えます。

ヤンキース、マリナーズ

残り試合の条件:ヤンキース0勝1敗、レッドソックス1勝0敗、マリナーズ2勝0敗、ブルージェイズ0勝1敗

レッドソックスがワイルドカード確定し、ヤンキースとマリナーズのタイブレークゲームとなります。
勝ち越しているヤンキースがホームでマリナーズを迎えます。

ヤンキース、ブルージェイズ

残り試合の条件:ヤンキース0勝1敗、レッドソックス1勝0敗、マリナーズ1勝1敗又は0勝2敗、ブルージェイズ1勝0敗

レッドソックスがワイルドカード確定し、ヤンキースと ブルージェイズのタイブレークゲームとなります。
勝ち越しているブルージェイズがホームでヤンキースを迎えます。

タイブレークゲームなし

ヤンキース1位、レッドソックス2位

残り試合の条件:ヤンキース1勝0敗、レッドソックス0勝1敗、マリナーズ1勝1敗又は0勝2敗、ブルージェイズ0勝1敗

レッドソックス1位、ヤンキース2位

残り試合の条件:ヤンキース0勝1敗、レッドソックス1勝0敗、マリナーズ1勝1敗又は0勝2敗、ブルージェイズ0勝1敗

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