大谷が34号本塁打を放って話題になったマリナーズ戦で、エンジェルスのNO.1プロスペクトと評されている外野手のブランドン・マーシュがメジャーデビューを果たしました。
マーシュは右投げ左打ちの23歳外野手です。
2016年のドラフト2巡目全体60位で指名され、マイナーリーグを順調に昇格してここまできました。
MLB公式で発表されているプロスペクトランキングでは、全体では38位、エンジェルスでの1位にランクされており、現状エンジェルスで最も将来が期待されている選手です。
彼の最も特徴的なツールは出塁能力。
ややパワーには欠けるものの、コンタクト力と高い四球率を活かして出塁します。
打撃、守備、走塁のどれをとっても平均以上という弱点のないタイプで、飛びぬけたツールがない代わりに総合力の高さで勝負します。
出塁能力の高さというのは、大谷、ウォルシュ、そして復帰すればトラウトと、強力な打者が揃うエンジェルスにはうってつけの存在で、もしも彼らの前を打って出塁率.360程度を記録することができれば、エンジェルス打線にはかなりの助けになるはずです。
今季のマイナーでの成績は打率.287/出塁率.371/OPS.926と高水準。
ただし、エンジェルスはマーシュ以上の有望株だった同じ外野手のジョー・アデルが昨季デビューして打率1割台の散々なシーズンに終わったということもあり、過度な期待は禁物です。
今日のデビュー戦では7番センターで先発出場し、4打数無安打2三振とほろ苦いデビュー戦になりました。
マーシュが昇格したのは、ジャスティン・アップトンとマイク・トラウトの抜けた穴を埋める意味もあり、近いうちにトラウトが戻ってくる以上、いつまでもその席があるわけではありません。
トラウトが復帰した場合、マーシュはライトかレフトにまわることになりますが、ここでも他の外野手陣とのレギュラー争いに勝たなくてはなりません。
数日様子を見て結果を残せないようであれば、トラウト復帰までの短期間の繋ぎで終わる可能性もあります。
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