NLワイルドカードレースの行方

2022ポストシーズン MLB

レギュラーシーズンも残すところ数試合となりましたが、ア・リーグはポストシーズン進出チームが確定した一方、ナ・リーグは最後までわからない混戦模様となっています。
特に注目したいのは、東地区地区優勝争いと、ワイルドカード残りスポットを争う三つ巴です。

東地区優勝争いは最後までもつれるか
ナ・リーグ東地区優勝争い

互角の戦いを繰り広げているブレーブスとメッツ。
メッツが1ゲーム差でリードした状態で直接対決の3連戦が始まり、メッツは満を持してデグローム、シャーザーの2大エースを投入しながらも連敗。ブレーブスがこのシリーズの勝ち越しを決めており、明日の試合でスイープをかけて戦います。
この直接対決が終了するとお互い最後の3連戦はマーリンズとナショナルズの同地区下位チームとの対決になります。ブレーブスが対戦するマーリンズはサイ・ヤング賞候補であるアルカンタラを今季もう投げさせないことを明言しており、明日の試合でスイープを決めるようなら一気にブレーブス優位に傾きます。

この最後までどうなるかわからないハイレベルな地区優勝争いは、2021年ドジャースとジャイアンツの戦いを彷彿とさせます。MLB全体トップ2の勝率を誇るチームが同地区で争ったため、106勝をあげたドジャースがワイルドカードゲームに放り込まれるという無常な結果になりました。結果的にNLDSに進出できたので良かったものの、レギュラーシーズン106勝しながらもポストシーズン1試合で終わる可能性もありました。
今季はポストシーズンのルール変更によりワイルドカード3枠に加え、ワイルドカードゲームは3戦制の2戦先勝方式になっています。1試合の大一番にはならないものの、やはりワイルドカード行きは避けたいところ。しかもワイルドカードに回った方は、そこを制してもNLDSで今季すでに球団記録の110勝をああげているドジャースと対戦することが確定しています。

明日の試合ではメッツが防御率3.27のバシット、ブレーブスは防御率4.29のモートンを先発させます。今季の成績からするとメッツ優位に見えますが、デグロームとシャーザーから勝ちをもぎ取ったブレーブスの強さはここ一番で発揮されそうです。

2枠を争う3チーム
ナ・リーグワイルドカード争い

8月頃から抜け出すチームがなく、ずっと譲り合いを繰り返しているパドレス、フィリーズ、ブルワーズの3チーム。結局最後までこの三つ巴が二枠を争う形で最終盤までやってきましたが、ここにきてパドレスがマジック1となっています。
明日の試合でパドレスがホワイトソックスに勝利するか、ブルワーズがマーリンズに敗北するとパドレスのポストシーズン進出が確定します。162試合のフルシーズンでポストシーズン進出となると、2006年以来の16年ぶりということになります。

パドレスがclinchということになれば、最も注目されるのはフィリーズかブルワーズどちらが最後の1枠をとるかということです。
今季最後のシリーズはフィリーズがアストロズ、ブルワーズがダイヤモンドバックスと対戦することになります。言うまでもなくアストロズはア・リーグ最強のチームであり、しかも敵地ヒューストンでのプレーです。
ダイヤモンドバックスはサイ・ヤング賞候補のギャレンが登板する予定もあり、スイープは難しいかもしれませんがアストロズを相手にするよりはマシでしょう。
現在4試合を残して1ゲーム差は、アストロズのことを考えればフィリーズ優位とは言えません。

また、もう一つ注目したいのはワイルドカード3位をどのチームがとるのか。
実はワイルドカード2位はポストシーズンでかなり厳しい位置に入ることになります。ワイルドカード1位はブレーブスかメッツのどちらかになりますが、どちらが来てもレギュラーシーズンで勝率リーグ3位の強豪。さらにそこをなんとか切り抜けても次に待ち構えているのは勝率全体1位のドジャースです。
一方でワイルドカード3位ならば、勝率5割台のカージナルスと対戦することになります。もちろんプホルスやモリーナのラストシーズンに並々ならぬモチベーションで挑むカージナルスが強豪であることには変わりありませんが、やはりブレーブス、メッツ、ドジャースらと比較すると一段劣ります。
現状の順位通りいくならばパドレスがこの地獄のワイルドカード2位に入る可能性が高そうですが、最後に順位変動があるのかにも注目したいところです。

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