2021年MLBドラフトが7月11日より開催され、1巡目指名選手が出そろいましたので紹介します。
ドラフト前の有力候補は拙稿「2021年MLBドラフト有力選手トップ10」にてご確認ください。
1巡目 | チーム | 指名選手 | 年齢 | ポジション |
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1 | ピッツバーグ・パイレーツ | ヘンリー・デイビス | 21 | 捕手 |
2 | テキサス・レンジャーズ | ジャック・ライター | 21 | 投手 |
3 | デトロイト・タイガース | ジャクソン・ジョーブ | 18 | 投手 |
4 | ボストン・レッドソックス | マルセロ・メイヤー | 18 | 遊撃手 |
5 | ボルティモア・オリオールズ | コルトン・カウザー | 21 | 外野手 |
6 | アリゾン・ダイヤモンドバックス | ジョーダン・ロウラー | 18 | 遊撃手 |
7 | カンザスシティ・ロイヤルズ | フランク・モジカット | 18 | 投手 |
8 | コロラド・ロッキーズ | ベニー・モンゴメリー | 18 | 外野手 |
9 | ロサンゼルス・エンジェルス | サム・バックマン | 21 | 投手 |
10 | ニューヨーク・メッツ | クマール・ロッカー | 21 | 投手 |
11 | ワシントン・ナショナルズ | ブレイディ・ハウス | 18 | 遊撃手 |
12 | シアトル・マリナーズ | ハリー・フォード | 18 | 捕手 |
13 | フィラデルフィア・フィリーズ | アンドリュー・ペインター | 18 | 投手 |
14 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | ウィル・ベッドナー | 21 | 投手 |
15 | ミルウォーキー・ブルワーズ | サル・フレリック | 21 | 外野手 |
16 | マイアミ・マーリンズ | カリル・ワトソン | 18 | 遊撃手 |
17 | シンシナティ・レッズ | マット・マクレイン | 21 | 遊撃手 |
18 | セントルイス・カーディナルス | マイケル・マクグリービー | 21 | 投手 |
19 | トロント・ブルージェイズ | グンナー・ホグランド | 21 | 投手 |
20 | ニューヨーク・ヤンキース | トレイ・スウィーニー | 21 | 遊撃手 |
21 | シカゴ・カブス | ジョーダン・ウィックス | 21 | 投手 |
22 | シカゴ・ホワイトソックス | コルソン・モンゴメリー | 19 | 遊撃手 |
23 | クリーブランド・インディアンス | ギャビン・ウィリアムズ | 21 | 投手 |
24 | アトランタ・ブレーブス | ライアン・キュシック | 21 | 投手 |
25 | オークランド・アスレチックス | マックス・マンシー | 18 | 遊撃手 |
26 | ミネソタ・ツインズ | チェイス・ペティ | 18 | 投手 |
27 | サンディエゴ・パドレス | メリル・ジャクソン | 18 | 遊撃手 |
28 | タンパベイ・レイズ | カーソン・ウィリアムズ | 18 | 遊撃手 |
29 | ロサンゼルス・ドジャース | マダックス・ブランズ | 19 | 投手 |
全体1位 ヘンリー・デイビス
拙稿「2021年ドラフト全体1位はヘンリー・デイビス」でも紹介した通り、栄えある全体1位の座は勝ち取りました。
本人もあこがれるヤディアー・モリーナやバスター・ポージーのようなフランチャイズスターになることができるのか楽しみです。
全体2位 ジャック・ライター
今ドラフト最高の投手と言われていたライターは、レンジャーズが2位で指名。
実は彼はメジャーで通算162勝をあげているアル・ライターの息子でもあります。
近年フェルナンド・タティスJr.やブラディミール・ゲレーロJrといった二世選手の活躍が目覚ましいのですが、彼もその一員として名を上げることができるのか期待大です。
全体4位 マルセロ・メイヤー
事前に全体1位の有力候補として紹介していたメイヤーですが、4位でレッドソックスからの指名となりました。
レッドソックスには同ポジションにリーグ最高クラスの遊撃手であるザンダ・ボガーツがおり、彼との契約は2025年(オプション含めれば2026年)まで残っていますが、メイヤーは守備でも高い評価を受けている選手ですので、メイヤーが昇格する3,4年後にはボガーツはコンバートということになるかもしれません。
全体7位 フランク・モジカット
今ドラフト1巡目における最も大きなサプライズがロイヤルズの指名したモジカットでした。
MLB公式サイトにおける事前予想では彼は全体39位の評価でしたが、それが7位指名へのジャンプアップです。
ロイヤルズの指名順では、ロッカー、ハウス、ワトソンといったより評価の高い選手を指名することもできたのですが、ロイヤルズはこの春に4試合連続ノーヒットノーランという離れ業をやってのけた高校生左腕を、今後も加速度的に成長する見込んで指名に踏み切りました。
これによってロイヤルズは契約金を少し節約することができ、その分をこの後の指名選手に回すことができるだろうと見込まれています。つまり、2巡目以降でも好選手を発掘していきたいという意思の表れですね。
全体25位 マックス・マンシー
まるでネタのようなのですが、彼が今注目されているのは能力ではなく名前の方です。
アスレチックスは、2012年のドラフトにおいて5巡目でマックス・マンシーを指名しました。彼は今ドジャースの主軸として大いに活躍しています。
そして今回のドラフトでも、アスレチックスは今度は1巡目で同姓同名のマックス・マンシーを指名しました。
さらに驚くべきことは、名前だけでなく、8月25日生まれという誕生日までが同じなのです。
アスレチックスは狙ったのではないかと疑われそうですがそうではありません。
今回指名したマンシーは、事前予想では38位ではありましたが、1巡目で指名されるに値するツールを持った選手です。
ポジションは遊撃手ですが、彼の一番のツールもドジャースのマンシー同様に打撃。
そのため、将来的には三塁や二塁へのコンバートが予想されます。
日本でも巨人が同姓同名の坂本勇人を指名したことがありましたが、いやはや誕生日まで同じとは…。