新NO.1プロスペクトはボビー・ウィットJr.

ボビー・ウィットJr. MLB
引用:https://twitter.com/MLB/status/1504618786816679941

毎年恒例MLB公式サイトによるプロスペクトランキングが発表され、ボビー・ウィットJr.が新たなNo.1プロスペクトになりました。
今回は、トップ10の選手を紹介します。

*プロスペクトランキングトップ100をご覧になりたい方は、MLB.comでご確認ください。

2022年プロスペクトランキングトップ10

1位 ボビー・ウィットJr.(KC)

21歳 右投右打 SS/3B
2019年ドラフト1巡目全体2位指名

MLBで通算142勝をあげたボビー・ウィットを父にもち、彼自身は5ツールプレイヤーの素質を持つ次世代最高の内野手候補。
昨季はAA、AAAの両方のカテゴリでそれぞれ60試合以上出場し、いずれもOPS.900以上を記録するなど、今季メジャーデビューを果たして新人王候補になる可能性が非常に高い選手です。

2位 アドリー・ラッチマン(BAL)

24歳 右投両打 C
2019年ドラフト1巡目全体1位指名

上述のウィットと同じ年に全体1位指名された捕手。
捕手として全体1位指名はジョー・マウアー以来で、その完成度の高さは攻守ともに評価されています。
昨季はAA、AAAの両方のカテゴリーでプレーし、どちらでも適応してみせました。
今季メジャーデビュー間違いなしで、こちらも新人王候補になる可能性があります。

3位 フリオ・ロドリゲス(SEA)

21歳 右投右打 OF
2017年ドラフト外

ドミニカ出身で、外野手としてはNo.1プロスペクト。
昨季デビューしたジャレッド・ケレニックとともに、将来はマリナーズの外野で強力なデュオを築く可能性があり、パワーだけでなく高打率を残せるバットコントロールが魅力。
昨季はAAまででしたが、もはや相手にならないほどの活躍を見せており、順調なら今季中のメジャーデビューもあり得ます。

4位 スペンサー・トーケルソン(DET)

22歳 右投右打 3B/1B
2020年ドラフト1巡目全体1位指名

その打撃力だけで全体1位指名を勝ち取った内野手。
ファーストとサードの両方を守ります。
プロデビューとなった昨季は、一年でAからAAAまでジャンプアップ。
AAAでは打率.238と苦しんだものの、40試合で11本塁打を放つなどその長打力は見せつけました。
タイガースにおいてミゲル・カブレラ二世になるポテンシャルを持っており、今季中の昇格が期待されます。

5位 ライリー・グリーン(DET)

21歳 左投左打 OF
2019年ドラフト1巡目全体5位指名

タイガースからトップ10に二人目のランクインで、特に打撃が評価されている外野手。
走守に関しては特筆すべきものではないものの、打撃の適応力の高さは折り紙付きで、昨季はAAとAAA合わせて124試合に出場し打率.301、24本塁打を記録しました。
将来的には、トーケルソンとの左右の主砲として強力なデュオに成長する可能性があります。

6位 グレイソン・ロドリゲス(BAL)

22歳 右投左打 SP
2018年ドラフト1巡目全体11位

今回のトップ10には投手として唯一のランクイン。
速球とチェンジアップがうりの剛腕投手で、95-101mphの速球を操ります。
マイナーではここまでかなり順調で、昨季はAAで好投を見せていました。

7位 ガブリエル・モレノ(TOR)

22歳 右投右打 C
2016年ドラフト外

ベネズエラ出身の捕手で、突出した能力を持っているわけではないものの、捕手としてはハイレベルな打撃力を持っており、三振の少なさが魅力。
早い段階でプロ入りしているだけあり、守備力もこの年代の捕手としては完成しており、昨季は40%以上の盗塁阻止率を記録しました。

8位 アンソニー・ヴォルプ(NYY)

20歳 右投右打 SS
2019年ドラフト1巡目全体30位指名

ヤンキースの将来を担うショート。
昨季はAとA+ながら109試合で27本塁打、OPS.1027という圧倒的な打撃力を披露。
将来像は打率.280、25本塁打といったところで、ショートとしてこれを実現できればオールスター級です。
足もあり、昨季は33盗塁を記録しています。
まだまだ若く、今季中に昇格することはまずないでしょう。

9位 CJ・エイブラムス(SD)

21歳 右投左打 SS
2019年ドラフト1巡目全体6位指名

とにかく足が魅力のアスリートタイプのショート。
走力は世代最高クラスであり、もちろん打撃力も優秀。
パワー不足ではあるものの、身長188cmと大型のため、将来的にはパワーがついてくるものと見込まれています。
その抜群の走力を活かすため、外野手へとコンバートされる可能性があり、逆にフェルナンド・タティスJr.を完全に外野コンバートし、エイブラムスをショートとして起用する可能性もあります。
とはいえ、昨季故障であまり試合に出られないなど、メジャーデビューは来季以降になる予定です。

10位 フランシスコ・アルバレス(NYM)

20歳 右投右打 C
2018年ドラフト外

ベネズエラ出身で、今回のトップ10では3人目となる捕手。
最大の魅力は打撃力で、昨季はAとA+あわせて99試合で24本塁打を記録しました。
守備面ではまだまだ改善点が多いものの、強肩の持ち主です。
まだ若いため今季中にメジャーデビューすることはないでしょう。

番外編 24位 ヘンリー・デイビス(PIT)

22歳 右投右打 C
2021年ドラフト1巡目全体1位

2019年、2020年全体1位指名選手がそれぞれトップ10にランクインしていましたが、2021年全体1位指名のデイビスは24位でした。
デイビスはドラフト前から全体1位指名候補だったわけではなく、現時点では14位のマルセロ・メイヤー(全体4位指名)17位のジャック・ライター(全体2位指名)、23位のジョーダン・ロウラー(全体6位指名)らの同期がデイビスより上にランクインしています。

過去のプロスペクトランキング1位

2021年 ワンダー・フランコ
2020年 ワンダー・フランコ
2019年 ブラディミール・ゲレーロJr.
2018年 大谷翔平
2017年 アンドリュー・ベニンテンディ
2016年 コリー・シーガー
2015年 バイロン・バクストン
2014年 バイロン・バクストン
2013年 ジュリクソン・プロファー
2012年 マット・ムーア
2011年 マイク・トラウト
2010年 ジェイソン・ヘイワード
2009年 デビッド・プライス
2008年 ジェイ・ブルース
2007年 デルモン・ヤング
2006年 デルモン・ヤング
2005年 デルモン・ヤング
2004年 ジョー・マウアー

実は大谷翔平も1位をとったことがあるこのプロスペクトランキングは、将来のスター選手が目白押し。
ほとんどのスター選手がこの中から生まれるといっても過言ではありません。
中でも、上記の1位選手たちは後にオールスターやMVPになった選手も多く、非常に期待が持てます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました