大谷翔平 ア・リーグ東地区最強のレッドソックス打線を抑え込み4勝目

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MLB.comより引用

エンジェルスの大谷翔平が、2番投手としてレッドソックス相手に先発登板し、見事今季4勝目を手にしました。

レッドソックスの強さ

今季のレッドソックスはア・リーグ東地区最強です。
もともとア・リーグ東地区といえばMLB屈指の最激戦区として知られていますが、その理由はヤンキース、レッドソックス、そして試合巧者のレイズが所属しているからです。
言うまでもなくヤンキース最大のライバルとして君臨しているレッドソックスですが、昨季はなんと勝率.400の最下位に沈みました。

しかし立て直しを図った今季は、序盤から強力打線が火を噴き、一時レイズに首位を明け渡したものの今は首位に返り咲いています。
昨季は打線はそれなりによかったものの、投手陣が壊滅的で苦しみました。
今季はリーグ中位クラスの投手力を擁しており、それに加えてリーグ最高クラスの打撃力でチームを勝利に導いています。

その打線の核となるのは、JD・マルティネス、ザンダー・ボガーツ、ラファエル・ディバースのクリーンナップ。
全員がOPS.900を超えるMLB屈指の強力ラインナップで、打率3割前後に本塁打も二塁打もなんでもござれ。
もちろん周りを固める野手も平均以上の実力者ばかりで、クリーンナップ以外のどこからでも本塁打が飛び出すのが特徴でもあります。

大谷の投球内容

前回登板でヤンキース打線にいいように打ちこまれ、屈辱的な1回途中7失点を喫した大谷ですが、今回抑えなければいけないのは上述の強力打線でした。
実は、強力打線の印象が強いヤンキースですが、今季はなかなか打てておらず、得点数もリーグ最下位あたりをさまよっています。そのヤンキース打線に打ちこまれたわけですから、レッドソックス打線相手ではもっと酷い内容になるのでは、という危惧もありました。

しかし、四球連発だったヤンキース戦とは違い、今回の大谷はストライクゾーン主体に相手を打ち取るピッチング。

初回にいきなりマルティネスに犠牲フライで先制されるも、その裏に自らの二塁打で同点にすると、女房役の好調スタッシが2ラン本塁打で勝ち越してくれます。大谷は2度目の週間MVPを獲得したばかりですが、その勢いそのままで打撃好調です。

すると2回以降は時々ランナーは出すものの得点は許さないピッチングで5回を1失点。
そしてこの試合のハイライトは6回。
この回大谷は先頭打者ウォンを二塁打で出すと、次打者ヘルナンデスをセンターフライに打ち取るものの1アウト3塁に。
その後ベルデゥーゴを三振に切って取るものの、マルティネスがヒットで1点差まで詰め寄られます。
すると今日当たっていないボガーツがセンター方向に大飛球。
あわや逆転本塁打かと思われましたが、センターのラガレスがこの打球を壁に激突しながらのスーパーキャッチ。トラウトもこういうプレイが何度かありましたが、トラウトの代役として出ているラガレスが守備で魅せました。

その裏エンジェルス打線が火を噴き、2点を追加。
好守のあとに打線が点をとるいい流れで、7回も大谷がマウンドに上がります。
先頭のディバースに出塁を許しピンチを作りますが、最後は後続を打ち取り7回終了でお役御免となります。

8,9回は守護神イグレシアスが一発を浴びてヒヤリとする場面があったものの1失点でおさえ、エンジェルスは昨日負けていた格上レッドソックスとのシリーズを1-1のタイに戻しました。

大谷の今日の投球内容は以下の通り。

7回 5安打 2失点 4奪三振 0四球 89球

4奪三振というのは非常に控えめで、今季4回以上投げて試合では最小です。
一方で7回を89球と非常に省エネで長いイニングを投げることができました。

7回を投げたのは5/11のアストロズ戦以来となります。

エンジェルスはやはり調子がいい?

この勝利で再びエンジェルスは貯金生活に戻りました。
直近10試合で9勝1敗と絶好調だったレッドソックス相手に勝利したのは非常に大きい。
昨日の試合でも負けはしたものの僅差だったので、本当にエンジェルスは調子がいいのかもしれません。
大谷が頑張ったのはもちろんですが、相手先発投手は今季エース格として働いているネイサン・イオバルディでしたから、彼を打ち崩して勝ったというのはエンジェルスが勢いづきそうな要因です。

明日の先発投手はエデュアルド・ロドリゲスとアンドリュー・ヒーニーと、両者ともに今季防御率5点台の左腕です。
打ち合いになることが予想されますが、主力を欠いた状態でこの試合も制することができれば、エンジェルスは本当にワイルドカード争いの台風の目になるかもしれません。

ちなみにまだレッドソックスに移籍した澤村との対戦がない大谷ですが、明日はみることができるでしょうか。楽しみです。

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