先日ギャロを獲得したヤンキースがさらなる一手としてアンソニーリゾーを獲得しました。
アンソニー・リゾー(31)
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
1357 | .269 | 243 | 793 | .370 | .853 | 64 |
リゾーは2010年代屈指の一塁手として活躍し続けました。
ハイライトとなるのは2015年からの4年連続25本塁打&100打点。
2016年には球団の悲願であるワールドシリーズ制覇を成し遂げた立役者の一人となりました。
彼はシカゴの顔の一人でしたが、今季で契約が切れることに加え、ここ2年は打率が大幅に下落するなど不振に陥っていました。
今現在は31歳ですが、来月には32歳になります。
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
92 | .248 | 14 | 40 | .346 | .792 | 4 |
トレードの内容
ブルワーズが獲得した選手:アンソニー・リゾー
パイレーツが獲得した選手:アレキサンダー・ビスカイーノ、ケビン・アルカンターラ
ビスカイーノは24歳の右投手で、典型的な荒れ球のパワーピッチャーですが、ヤンキースのプロスペクトランキングでは9位に位置していました。
アルカンターラはこちらもプロスペクトランキング12位の有望株で、19歳の大型外野手です。
ヤンキースの思惑
ギャロを獲得した数時間後に成立させたこのトレードですが、またしても低打率の左打者の補強ということになりました。
実は今季のヤンキース打線低迷の原因には、右打者に偏っていたことが原因の一つになっています。
ヤンキースタジアムは典型的な左打者有利の球場で、大谷も6月にこの球場でヤンキースタジアム特有の本塁打を1本放っています。
しかし今季のヤンキース強打者は右ばかりで、その特色を活かしきれていませんでした。
リゾーは今季低迷していますが、彼の今季の打球は、ヤンキースタジアムであれば23本打っていた計算になるようです。
もちろん現実はそううまくいかないわけですが、左の強打者がヤンキースに移籍すれば成績が向上する可能性が高いのは間違いありません。
ギャロとリゾーの補強は、これまでの成績以上の結果をもたらすかもしれません。
カブスの思惑
言うまでもなく大解体まったなしのカブスです。
リゾーだけでなく守護神クレイグ・キンブレル、フランチャイズプレイヤーであるクリス・ブライアントも放出予定です。
後はどれだけの有望株を引き出せるかですが、今回のリゾーは今季で契約が切れるにも関わらずヤンキース傘下のトッププロスペクト2人を引き出すことが出来ました。
ビスカイーノはマイナーでもかなり成績が悪いのは気になりますが、カブスにとってはまずまず納得できる結果だったのではないでしょうか。
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