大谷翔平は6月の月間MVPをとれるか?

MLB
MLB.comより引用

6月半ばから衝撃的な活躍を続けているエンジェルスの大谷翔平ですが、直近数試合も好成績を続けていることで初の月間MVP獲得が現実味を帯びてきました。
今回は、大谷の現状の成績を他の選手と比較しながら、月間MVP獲得の可能性について探っていきます。

大谷翔平の6月打撃成績

23試合 打率.307 11本塁打 20打点 出塁率.429 OPS1.282 4盗塁

どこをとっても非の打ちどころのない素晴らしい成績です。
本塁打数 OPSの二部門でリーグ1位を記録しており、打点は7位、出塁率は8位となっています。
一方で打率は10位以内に入っておらずやや物足りなさは感じさせます。
しかし強打者に欠けがちな盗塁は7位で、万能なスタッツとなっています。

ライバルの6月打撃成績

ブラディミール・ゲレーロ Jr.

24試合 打率.382 10本塁打 24打点 出塁率.471 OPS1.258 1盗塁

大谷と本塁打王争いを繰り広げている、現状最大のライバルであるゲレーロは、大谷以上に非の打ちどころのない打撃成績になっています。
打率2位、本塁打2位、打点1位、出塁率2位、OPS2位と、全ての打撃部門で2位以内に入っています。

カルロス・コレア

23試合 打率.357 7本塁打 22打点 出塁率.471 OPS1.162 0盗塁

全ての打撃成績でゲレーロ以下となっていますが、1試合大活躍すれば追いつけそうな位置につけています。
おそらく本塁打で大谷やゲレーロを上回ることはありませんが、それ以外はまだ追い抜く可能性があります。

大谷の獲得の可能性は?

現時点で打撃成績だけをみて決めるのであれば、ゲレーロにやや分があると考えます。
本塁打、OPS以外のスタッツで上回っており、本塁打、OPSも大谷に肉薄しています。
また、大きな差があるのが安打数。
大谷は23安打なのに対してゲレーロは大きく上回る34安打を記録しています。
打数の違いという大谷自身では如何ともしがたい事情ではありますが、ほとんどのスタッツに差がなければやはり大きく上回る方が評価されます。

逆に大谷が大きく上回っているのが盗塁。
足でも貢献していることがどう評価されるか。

大谷には投手としての活躍もありますから、総合的に考えれば月間MVPは大谷しかありえないわけですが、この賞は投手と野手で分かれていますから、打撃成績だけを考えるならゲレーロと大谷はきわどい勝負になってしまいます。

となるとこの賞の行方を左右するのは残り試合。
大谷はヤンキースとの2試合を残していますが、最後の1試合は先発登板となる予定です。
おそらく今まで通りDH解除となるはずですが、降板後に途中交代となる可能性もあります。
そうなると2試合分の打席数は望めないかもしれません。

一方のゲレーロ、コレアもそれぞれ2試合ずつを残しています。
大谷よりは打席数が多くなる可能性は高く、そこで本塁打などが出ると大谷には不利になります。

いずれにしても、この2試合が終わるまではまったく行方がわかりません。
そもそも、野手の月間MVPは”Player of the Month”というのが正式名称です。
これまではPlayerをPosition Player(野手)として解釈してきましたが、Player(選手)として解釈するのであれば投打の成績を両方加味してしかるべきです。

打撃成績でゲレーロが大谷を上回っていた場合、投手としての貢献度がどれほど考慮されるのか、という点でも今回の月間MVPは要注目です。

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