ポジションごとのトップ10選手をランキング形式で紹介します。
今回は、三塁手編です。
順位をつけるにあたって、基本的には現在の実力を重視していますが、直近2年程度までの実績は考慮しています。
三塁手ランキング
10位 アレックス・ブレグマン(HOU)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 91 | .270 | 12 | 55 | .355 | .777 | 1 |
2015年ドラフト全体2位指名でアストロズへ入団。
2018年に30本100打点を達成すると、翌2019年にはOPS1.015の大活躍でMVP投票2位に入りました。
近年は怪我がちですが、四球率が高く三振率が低いという打撃の特徴は失われておらず、復活が期待されます。
9位 マット・チャプマン(TOR)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 151 | .210 | 27 | 72 | .314 | .716 | 3 |
典型的な低打率のパワーヒッターで、四球をよく選び30本塁打前後を記録するタイプ。
しかしなにより彼が凄いのはその守備力で、これまで140試合以上出場した3シーズンは全てゴールドグラブ賞を受賞しています。
今季は開幕前にブルージェイズへとトレード移籍しています。
8位 クリス・ブライアント(COL)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 144 | .265 | 25 | 73 | .353 | .835 | 10 |
2013年ドラフト全体2位指名の高評価でカブスに入団。
デビューイヤーの2015年には26本塁打の活躍で新人王、翌2016年にはMVPを獲得するなどとんとん拍子で実績を残しました。
シカゴの顔として今後もカブスでプレーするものと思われましたが、2021年途中にカブスのファイヤーセールに伴いジャイアンツへとトレード移籍。
FAになっていた今季開幕前にはロッキーズと7年1億8200万ドルで契約しました。
強打者には珍しく高いユーティリティ性も兼ね備えており、主に三塁と外野を守ります。
関連記事:K・ブライアントはロッキーズと7年契約
7位 オースティン・ライリー(ATL)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 160 | .303 | 33 | 107 | .367 | .898 | 0 |
デビューは2019年で、いきなり80試合で18本塁打を放つポテンシャルの高さを見せつけました。
パワーには定評があったものの、2021年に突如大ブレイクを果たし、3割30本100打点を達成する活躍でチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献。
まだ25歳ということもあって今後に非常に期待が持てます。
6位 ジョシュ・ドナルドソン(NYY)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 135 | .247 | 26 | 72 | .352 | .827 | 0 |
遅咲きの選手で27歳の2013年にブレイクし、打率3割&20本塁打を達成。
そこから毎年リーグ屈指の強打者として活躍し、2015年には打点王を獲得する活躍でMVPに輝きました。
30歳を超えてからはパワーヒッターではあるものの打率が低下しています。
近年は移籍を繰り返しており、今季はツインズからトレードでヤンキースへと加入しました。
5位 ジャスティン・ターナー(LAD)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 151 | .278 | 27 | 87 | .361 | .832 | 3 |
デビューしてからしばらくは便利屋的存在で、代打や内野のいくつものポジションを守るユーティリティプレイヤーに甘んじていました。
転機になったのはドジャース移籍で、移籍1年目の2014年には109試合ながら打率.340を記録するなど打撃力が注目され、翌年以降は長打力も見せつけるなど優秀な中距離打者としてレギュラーになりました。
30代になってからオールスターに初選出されるなど遅咲きの代表例ともいえる存在で、今季は37歳という大ベテランになっているのでどこまでパフォーマンスを維持できるのかに注目です。
4位 ノーラン・アレナド(STL)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 157 | .255 | 34 | 105 | .312 | .807 | 2 |
2013年に22歳でメジャーデビューを果たし、打撃はほどほどながら新人離れした守備力でいきなりゴールドグラブ賞を獲得。
打撃も徐々に開花していき、2015年と2016年に2年連続で本塁打&打点の二冠王に輝きました。
打撃に関してはロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドの助けを得ていた部分もありますが、守備面に関しては常にリーグ最高峰であり、デビューからこれまで9年連続ゴールドグラブ賞を獲得しています。
クアーズ・フィールドを離れた2021年は打撃成績がどうなるのか注目されていましたが、30本塁打&100打点を達成するなどそれでも高水準な実力を披露しました。
今後は連続ゴールドグラブ賞の記録がどこまで伸びるのかに注目です。
関連記事:2021年ゴールドグラブ賞の受賞者発表
3位 ラファエル・デバース(BOS)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 156 | .279 | 38 | 113 | .352 | .890 | 5 |
ドミニカ出身で、2017年に20歳でメジャーデビュー。
2019年に22歳にして3割30本100打点を達成するなど、若手選手屈指の強打者です。
2021年にはキャリアハイの38本塁打を記録するなどその長打力には磨きがかかっており、将来的には40本塁打を達成するでしょう。
反面守備力は非常に低いのが難点です。
2位 マニー・マチャド(SD)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 153 | .278 | 28 | 106 | .347 | .836 | 12 |
2010年ドラフトでオリオールズから全体3位指名を受け入団。
2012年に20歳の若さでメジャーデビューを果たしました。
ドラフト当時からアレックス・ロドリゲスと比較されるほどの才能の持ち主でしたが、2013年に51二塁打を放つなどデビュー当初は中距離ヒッターでした。
その才能が本格的に目覚めたのは2015年で、この年35本塁打を記録するとそこから5年連続で30本塁打以上を放つなど高水準の安定感を誇っています。
2019年からの10年3億ドルという巨額契約でパドレスへ移籍し、2020年にはMVP投票3位に入る活躍を見せました。
元遊撃手ということもあって守備力も高く、ハイライトプレーを何度も披露しています。
また、2015年以降は短縮シーズンの2020年を除き毎年150試合以上に出場するなど、現役選手有数の頑丈さを持ち合わせています。
1位 ホゼ・ラミレス(CLE)
Year | G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
2021 | 152 | .266 | 36 | 103 | .355 | .893 | 27 |
ドミニカ出身で、2013年に20歳の若さでメジャーデビューを果たしました。
すぐにメジャーのレギュラーに定着というわけにはいかなかったものの、2016年に打率3割、二桁本塁打を達成するなどブレイク。
さらに2017年には56二塁打&29本塁打を記録するなど長打力の面でも開花し、一気にリーグ有数の三塁手へと評価を押し上げました。
盗塁能力も高く、2018年には39本塁打&34盗塁の30-30を達成しました。
トリプルスリーを達成する可能性もあります。
ガーディアンズの低迷もあってトレードの噂もありましたが、ガーディアンズとの契約延長が発表され、2028年までの7年間で1億4100万ドルの契約に合意しています。
本来の市場価値は7年2億ドルはくだらないはずですが、本人もガーディアンズへの愛着が強くフランチャイズプレイヤーとしてキャリアを続けていくことを望んでいるようです。