26年ぶりのロックアウトに突入してしまったMLB。
これにより再び労使協定が締結されるまで、移籍等の活動は停止されます。
これは予想されていたことですので、ロックアウト直前までに駆け込み気味に合意に至った契約がいくつかあります。
今回は、現時点で既に合意に至った大型移籍(総額5000万ドル以上のFA及びトレード)を一覧で紹介します。
*大型契約を結んで残留した選手は含んでいません。
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総額5000万ドル以上の大型移籍
コーリー・シーガー(27)→ TEX
レンジャーズ 10年3億2500万ドル
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
95 | .306 | 16 | 57 | .394 | .915 | 1 |
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マーカス・セミエン(31)→ TEX
レンジャーズ 7年1億7500万ドル
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
162 | .265 | 45 | 102 | .334 | .873 | 15 |
ハビアー・バエズ(29)→ DET
タイガース 6年1億4000万ドル
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
138 | .265 | 31 | 87 | .319 | .813 | 13 |
マックス・シャーザー(37)→ NYM
メッツ 3年1億3000万ドル
試合 | 勝 | 敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
30 | 15 | 4 | 2.46 | 179.1 | 236 | 0.86 |
ロビー・レイ(30)→ SEA
マリナーズ 5年1億1500万ドル
試合 | 勝 | 敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
32 | 13 | 7 | 2.84 | 193.1 | 248 | 1.04 |
ケビン・ゴーズマン(30)→ TOR
ブルージェイズ 5年1億1000万ドル
試合 | 勝 | 敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
33 | 14 | 6 | 2.81 | 192.0 | 227 | 1.04 |
スターリング・マルテ(33)→ NYM
メッツ 4年7800万ドル
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
120 | .310 | 12 | 55 | .383 | .841 | 47 |
エデュアルド・ロドリゲス(28)→ DET
タイガース 5年7700万ドル
試合 | 勝 | 敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
32 | 13 | 8 | 4.74 | 157.2 | 185 | 1.39 |
マーカス・ストローマン(30)→ CHC
カブス 3年7100万ドル
試合 | 勝 | 敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
33 | 10 | 13 | 3.02 | 179.0 | 158 | 1.15 |
ジョン・グレイ(30)→ TEX
レンジャーズ 4年5600万ドル
試合 | 勝 | 敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
29 | 8 | 12 | 4.59 | 149.0 | 157 | 1.33 |
アビサイル・ガルシア(30)→ MIA
マーリンズ 4年5300万ドル
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
135 | .262 | 29 | 86 | .330 | .820 | 8 |
主なトレード
ハンター・レンフロー(29)→ MIL
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
144 | .259 | 31 | 96 | .315 | .816 | 1 |
アダム・フレイジャー(29)→ SEA
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
155 | .305 | 5 | 43 | .368 | .779 | 10 |
ジョーイ・ウェンデル(30)→ MIA
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
136 | .265 | 11 | 54 | .319 | .741 | 8 |
ジェイコブ・スターリングス(31)→ MIA
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
112 | .246 | 8 | 53 | .335 | .704 | 0 |
ホルヘ・アルファロ(28)→ SD
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
92 | .244 | 4 | 30 | .283 | .625 | 8 |
タッカー・バーンハート(30)→ DET
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
116 | .247 | 7 | 48 | .317 | .685 | 0 |
ここまでの総評
現時点では、オフシーズンで最も精力的に動いているのはレンジャーズ、メッツ、タイガースあたりになります。
レンジャーズは再建期に入るかと思われたにもかかわらず、シーガー、セミエン、グレイらと短期間の間に合意。
これほどの動きを見せたからには、ロックアウト解除後もFA、トレードで大きな見せ場を作るはずです。
メッツは上述のシャーザー、マルテに加え、マーク・カンナ、エデュアルド・エスコバーも獲得するなど、特に野手補強に力を入れています。
首位から転落し地区優勝を逃した今季の悔しさを晴らすべく、来季はワールドシリーズを狙う構えです。
タイガースはバエズ、ロドリゲスに加えトレードでバーンハートを獲得するなど弱点を補強する動きを見せています。
ア・リーグ中地区は今季ホワイトソックス一強でしたが、若い選手も育ってきているタイガースはそこに一石を投じることになりそうです。
また、レンジャーズほどではないにしても少し意外だったのがカブスのストローマン獲得。
今オフは遊撃手にスター豊作でしたが、好投手は限られていただけに、争奪戦の中ストローマンを、今季大解体したばかりのカブスが獲得したということは何を意味するのでしょうか。
また、来季も引き続きワールドシリーズ制覇を狙うであろうチームの中で現状あまり大きな動きがないのが、ヤンキース、ホワイトソックス、パドレスあたりです。
それぞれ現有勢力からは一部選手が流出するものの、軸となる選手は引き続き保有し続けているため、戦力の上積みを狙いたいところです。