今回のトレードデッドラインで最も注目されていたギャロがついにトレードされることになりました。
獲得するのはヤンキースです。
このトレードは現時点ではまだ確定ではないので、今後交換要員が変わる場合もあります。
ジョーイ・ギャロ(27)
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
568 | .211 | 145 | 317 | .336 | .833 | 26 |
今回のホームランダービーにも出場したジョーイ・ギャロはまさしくホームランか三振か四球かという典型的な長距離打者。
アダム・ダンを思い起こさせます。
しかしダンと大きく違うのはその守備力の高さ。
ギャロはこの博打のような打撃だけではなく、リーグ屈指の守備力も兼ね備えているのです。
気になるのは7月の打率.190と成績がかなり低下していることです。
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
95 | .223 | 25 | 55 | .379 | .869 | 6 |
トレードの内容
ブルワーズが獲得した選手:ジョーイ・ギャロ、ジョーイ・ロドリゲス
パイレーツが獲得した選手:ジョシュ・スミス、エズクイール・デュラン、トレバー・ハウバー、グレン・オットー
大物のトレードらしく、2対4と豪勢になりました。
遊撃手のスミスはヤンキース14位、二塁手のデュランは同15位、二塁手/外野手のハウバーは同23位、右投手のオットーは同28位と、全員がヤンキースのトッププロスペクトです。
ヤンキースの思惑
ヤンキースと言えば強力打線をイメージしますが、今季のヤンキースは得点数リーグ14位というリーグ最低クラスの打線です。
オールスター級の活躍をしているのはアーロン・ジャッジくらいで、残りはビッグネームがその名前通りの活躍をしていないのが現状です。
外野はジャッジがライト、DHにスタントンは決定事項として、センター、レフトはそれぞれ心もとない成績で入れ替え可能です。
そういう事情で常にギャロ獲得の有力候補だったヤンキースですが、彼はFAになるのが2023年で、期間がまだ残っているため有望株をかなり差し出す必要がありました。
今季ヤンキースが放出したのは全員チーム30位以内に入るトッププロスペクトですが、トップ10の重要な有望株は出さずに済みました。
とは言え若手を大量放出したことには変わりなく、ヤンキースにとっては大きな出血を伴いました。
ヤンキースは現在地区3位に位置付けていますが、首位争いをしているレッドソックス、レイズには水をあけられています。
ギャロの加入で上位2チームを追い上げることができるなら若手大量放出も問題ありませんが、果たしてそううまくいくでしょうか。
レンジャーズの思惑
今回のトレードデッドラインで動いている他の選手と違い、ギャロは注目のトレード候補ではあったものの、トレード確実というわけではありませんでした。
彼がFAになるのは2022年終了後だからです。
レンジャーズは今季ダントツの地区最下位とはいえ、まだ27歳と若いギャロと長期契約を結び来季以降の再建につなげる手もありました。
しかしそれをせずに放出したということは完全に長期再建に舵を切ったとも言えます。
似たような立場で、レンジャーズには今季エースとして活躍しているカイル・ギブソンがいます。
こちらもトレード候補でありながら本当に放出されるかは五分五分という感じでしたが、ギャロを出したのであればギブソンもトレードに出されるかもしれません。
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