現地時間6/21のメッツ対ブレーブス戦で、今季最強の投手ジェイコブ・デグロームが登板しました。
この試合はダブルヘッダーの1試合目であり、規定に基づいて7回で終了となっています。
ホームで迎えたメッツはまず初回にデグロームが先頭打者のアクーニャを三振に切ってとると、続くフリーマン、アルビースも片づけます。その裏にメッツは先頭打者のヴィラーが四球で出塁すると送りバントやワイルドピッチが絡みノーヒットで先制します。
デグロームは実は今季これまで全試合を自責点1以内におさえています。4/17に一度3失点したものの、自責点は0でした。つまり、デグローム登板試合は1点先制すればほぼデグロームに負けはつかないということです。
実際にデグロームはこの試合でも5回を無失点に抑えました。5回に四球とこの日唯一の被安打でピンチを作ったものの、最後は打ち取り事なきを得ました。
この日は7回までということで、5回裏にはデグロームに代打が送られお役御免。そしてその甲斐あってこの回にメッツは3得点し、デグロームの勝ち星を確実なものにします。
その後リリーフが2点をとられたのはご愛敬。何はともあれ4対2でデグロームが7勝目を記録しました。
それにしてもデグロームの無双状態はいつまで続くのか。この試合からMLBでは投手に対して粘着物質の取り締まりが始まりました。ダルビッシュも含め今日登板した投手はみんな審判による検査(帽子やグローブなどの確認)を受けていましたが、デグロームはこの状態でも5回をあわやノーヒットピッチング。
今日の投球でデグロームの今季成績はこうなりました。
12試合 72回 7勝2敗 防御率0.50 117奪三振 10四球 WHIP0.51
全ての成績がもはや異次元なわけですが、なんと72回で被安打はわずか27。約2.7回に1安打を浴びる計算ですが、3回に1本しかヒットを打てない先発投手なんて今後も現れることがあるのでしょうか。
メッツは地区1位と強いチームではありますが、この成績のデグロームが12試合投げて7勝しかできていないというところに無援護の不思議を感じます。
とはいえデグローム自身も今季7回以上を投げたのは3度しかなく、そのあたりが中々勝ち星がつかない原因になっているのでしょう。それでも直近5登板で4勝と、最近メッツ打線がリーグ平均レベルにまで持ち直してきている恩恵を受けています。
そうなるとやはり彼にとっての最大の敵は怪我になります。
人間の限界に挑むかのようなボールを投げていますし、前回登板でも故障で降板したことを考えると、多少登板を飛ばしてでも長期離脱のないように頑張ってほしいものです。
ただ規定投球回ギリギリなので、これは非常に悩ましい問題です。
もしかしたら規定投球回未満でサイ・ヤング賞ということもあり得るのでしょうか。
リリーフが受賞した歴史を考えるとあり得ない話ではないものの、とにかく規定投球回だけは達成してほしいと切実に思いますね。
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