リリーフで最多勝?ブルワーズの左腕スーター

ブレント・スーター MLB
MLB.comより引用

ナ・リーグ投手のリーグリーダーを確認すると、見慣れた先発投手が並ぶ中に、一人異質な存在がいます。
ブルワーズのリリーフ左腕ブレント・スーターです。
なんと彼は、今季ほとんど全てをリリーフで登板しながら現在11勝でリーグ3位につけているのです。

2021年ナ・リーグ勝数ランキング

順位名前勝ち登板先発登板
1カイル・ヘンドリックス132323
1フリオ・ウリアス132222
3ウォーカー・ビューラー112222
3ブレント・スーター11431
日本時間8月7日時点

上記の表は現時点での今季勝数のランキングです。
ヘンドリックスはカブスのエース、ウリアスとビューラーはドジャースの先発ローテーション投手ですが、スーターは1試合を除いて全てリリーフとして登板しています。
ちなみにその1試合では2.1回しか投げておらず、今季の勝ち星は全てリリーフであげています。
ご覧の通り1位とは2勝差で、現時点では最多勝の可能性も十分に残されています。

チーム内最多勝

順位名前勝ち登板先発登板
1ブレント・スーター11431
2フレディ・ペラルタ82120
3エイドリアン・ハウザー72119
3ブランドン・ウッドラフ72121
5コルビン・バーンズ61919
日本時間8月7日時点

リーグでは現在3位となっているスーターですが、チーム内では余裕の最多勝となっています。
ブルワーズは今季まぎれもなくMLB最強と言える、ウッドラフ、バーンズ、ペラルタの先発3本柱を誇りますが、その最強先発陣よりも多く勝ち星を挙げています。

ブレント・スーター(31)

31歳のスーターは、実はハーバード大学出身という変わり種。
2012年のドラフトで31巡目965位というかなりの下位指名でブルワーズに入団しました。
通常これほどの下位指名の選手がメジャー昇格にたどり着くだけでも稀ですが、彼は2016年にメジャーデビューすると、そこから今季まで毎年メジャーでプレーしています。
2018年までは主に先発投手でしたが、2019年以降はリリーフでの登板が多くなりました。
これまではシーズン8勝が最多だったのが、今季リリーフでキャリアハイの11勝を挙げる活躍を見せています。
平均87mph前後のかなり遅い速球を軸にのらりくらり投球するのですが、何故かあまり打たれません。

リリーフが1シーズンであげた勝ち数としては、1959年パイレーツのロイ・フェイスが記録した18勝が最多です。
流石にスーターがここから7勝を積み上げるのは難しそうですが、リリーフはどのタイミングで勝ち星がつくかわかりませんから、もしかしたらスーターが最多勝をとる可能性もなくはありません。

試合防御率投球回奪三振WHIP
431152.8254.1531.31
日本時間8月7日時点の今季成績

コメント

タイトルとURLをコピーしました