日本人メジャーリーガーの前半戦活躍度ランキング【後編】

MLB
MLB.comより引用

今回は後編です。
前編は「日本人メジャーリーガーの前半戦活躍度ランキング【前編】」でご覧ください。

4位 澤村拓一 B⁺

試合防御率投球回奪三振四球被本塁打WHIP
35402.4536.2431871.23
FIPxERA投手fWAR投手rWAR
4.865.37-0.10.8
「fWARはFangraphsによるWAR」「rWARはBaseball ReferenceによるWAR」

日本では大谷やダルビッシュの陰に隠れて報道量の少ない澤村ですが、今季ア・リーグ東地区首位をひた走るレッドソックスで登板数5位と、リリーフの重要な一角として活躍しています。
四球、被本塁打の多さのせいでFIPをはじめとするセイバーメトリクスの指標ではかなりの低評価ですが、重要なのは結果を残していること。
被本塁打以外ではほとんど失点しないので、ここだけ改善できれば数値は驚くほど上向くのではないかと思います。
上原級とまではいきませんが、このままいけばプレーオフでも重要な場面を任されるかもしれません。

5位 前田健太 B⁻

試合防御率投球回奪三振四球被本塁打WHIP
14434.6667.27123111.40
FIPxERA投手fWAR投手rWAR
4.334.510.8-0.1
「fWARはFangraphsによるWAR」「rWARはBaseball ReferenceによるWAR」

昨季サイ・ヤング賞投票2位の大活躍をみせた前田ですが、先日の拙稿「前田健太に復調の兆し?6回無失点10奪三振で4勝目」でも紹介した通り今季は苦しんでいます。
それでも前回と前々回の登板では2試合連続無失点に抑えるなど改善傾向にはあります。
ただ、両試合とも対戦したのが同地区チーム相手だったため、他地区の強力打線のチームを抑えるまではまだまだ完全復活とはいかないでしょう。
前半戦は5月にIL(故障者リスト)入りしたこともあって規定投球回には到達していません。
今季は難しいかもしれませんが、後半戦防御率3点台まで持ち直すことに期待です。

6位 秋山翔吾 C⁺

試合打率本塁打打点出塁率長打率OPS盗塁
46.22107.287.267.5552
wOBABABIP野手fWAR野手rWAR
.299.284-0.1-0.4
「fWARはFangraphsによるWAR」「rWARはBaseball ReferenceによるWAR」

今季こそはという意気込みがありながらも故障で開幕を逃し、その間にレッズがMLB屈指の強力外野陣を作り上げたために居場所がない状態でロースターに帰ってきました。
代打や守備固め中心でときどきスタメンという起用法ですが、まだ期待された活躍はできていません。
本人がオフにとにかくまずは1本打ちたいと語っていた本塁打も、今はまだ出ていません。
昨季13.7%と高水準だった四球率が今季は6.4%にまで悪化しており、長打力だけではなく出塁能力も失われています。
守備では何度かハイライトプレーも見せており高評価ですが、今季のレッズ外野陣には秋山が割って入る余地はなさそうです。

7位 有原航平 C⁻

試合防御率投球回奪三振四球被本塁打WHIP
7236.5928.2171271.53
FIPxERA投手fWAR投手rWAR
6.628.87-0.4-0.3
「fWARはFangraphsによるWAR」「rWARはBaseball ReferenceによるWAR」

有原のデビューイヤーは今のところ最悪のものになっています。
4月半ばには2試合連続無失点など光るところはみせましたが、そこから3試合連続大量失点でIL(故障者リスト)入り。
あまりにも短い期間だったので評価できる段階にはありませんでしたが、全てのスタッツが非常に悪いです。
8月か9月頃に復帰する可能性があるため、そこでは来季に希望の持てる投球を期待したいですね。

8位 筒香嘉智 C⁻

試合打率本塁打打点出塁率長打率OPS盗塁
38.15507.256.194.4510
wOBABABIP野手fWAR野手rWAR
.216.250-0.5-0.7
「fWARはFangraphsによるWAR」「rWARはBaseball ReferenceによるWAR」

デビューイヤーの昨季は悪いなりにも51試合で8本塁打と、当たれば飛ぶパワーはみせつけました。
しかし今季はそのパワーすら身を潜め5月にはレイズから戦力外。
野手に故障者続出だったドジャースが繋ぎとして獲得しましたが、そこでも成績の向上はみられずにまたしても戦力外となりました。
それでも日本に帰国することなくドジャースにマイナーで試合に出場していますが、AAAでも打率.129と全く打てていません。
4本塁打と長打は出ているのが救いですが、この惨状では今季中の昇格はないでしょう。

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