パドレスがドジャースをスイープし7連勝

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パドレス対ドジャース3連戦最後の試合、先発投手はマスグローブとバウアーの対戦でした。両選手ともに今季エース級の投球をみせており、熱い投手戦になることが予想されました。
今季ペトコパークで行われたパドレスとドジャースの対決は、どの試合でも球場の盛り上がりや選手の気合がプレーオフと見紛うもので、この試合もその例にもれず凄まじい熱気に包まれていました。

まず先制したのはパドレス。初回にこのシリーズ好調のクロネンワースが3試合連続となる11号ソロ本塁打を放つと、次打者のマチャドも本塁打で続きます。バウアー相手に初回から2者連続本塁打という幸先のいいスタートでした。
そこからはしばらく動きがなかったものの、4回に好投していたマスグローブが今日から復帰の先頭のマンシーに二塁打を浴びると、ターナーをフライアウトで1アウト3塁に。そしてこちらも今日から復帰の主砲ベリンジャーを歩かせると、続くスミスがセンター前ヒットで1点を返されます。
1アウト1,2塁という状況で次打者ベイティをファーストゴロに打ち取り、パドレスはダブルプレーを試みますが、タティスから一塁への送球がショートバウンドになり、カバーに入ったマスグローブが逸らしてしまいます。投手のマスグローブではなく本職のホズマーであればキャッチできたからもしれない送球でしたが、このタティスの送球エラーにより二塁ランナーだったベリンジャーまで還ってしまい同点に。

そこからは緊迫した投げ合いが続いていましたが、均衡が破れたのは7回でした。
7回表、パドレスの投手はマスグローブからスタメンへと代わり、3人でこの回を終わらせます。一人でもランナーが出ればバウアーにまわり、その時はプホルスが代打として出てくる予定でしたが3人で終わってしまったためその裏もバウアーが続投することになります。
バウアーはこの時既に球数が100球近くに達していました。実はバウアーには6回以降防御率が急激に落ちるというデータもあります。すると案の定先頭のカラティニが勝ち越し本塁打を放ちました。この連勝が始まったレッズ戦でサヨナラ本塁打を打ったのも彼でした。強打者ではありませんがいいところで打ちます。
バウアーは次打者プロファーに四球をだし降板。パドレスのいけいけムードの中この回は走塁ミスもあって1点どまりとなります。

ここまででも十分面白い接戦になっていたのですが、ドラマはまだ終わりません。
勝ち越しを許したドジャースは8回表にマンシー、ターナーの連打で再び試合をタイに戻します。
しかし8回裏のパドレスの攻撃は絶好調クロネンワースから。クロネンワースが2塁打、マチャドが内野安打で続くと何が何でも1点をもぎ取りたいパドレスはホズマーが送りバントを成功させ1アウト2,3塁の絶好のチャンスを作り出します。続くマイヤーズは敬遠で満塁となったところで7番グリシャムがきわどいボールをしっかり見逃し押し出し四球を奪い取ります。これで再びパドレス勝ち越しとなったところで先ほど本塁打のカラティニがいい外野フライを放ち、犠牲フライでさらに1点追加。

そして5-3で迎えた9回裏は守護神メランソンが登板します。
最近やや不安定なメランソンはヒットと四球で1アウト1,2塁のピンチを招きますが、ここで代打で登場したプホルスのサードライナーをマチャドが掴み取るとすぐさま二塁へ送球。このマチャドの素晴らしいダブルプレーで試合終了となりました。

あまりにもすごい展開だったので得点に関わる流れを綴ってみましたが、パドレス対ドジャースは今季本当に面白い展開になります。
特に今日素晴らしかったのはマチャドです。彼は初回の本塁打やチャンスを広げる内野安打など打撃面でも貢献度が高かったのですが、守備ではマチャドがいなければ負けていたと思えるほどの活躍でした。
パドレスが左打者に対してシフトをしく時に、三塁手のマチャドがライト前に陣取ることがよくあります。今日もこのシフトがかなり効いており、なおかつ本職の三塁付近でも好プレーの連発でした。

一方で気になるのが守護神メランソンです。
4月は本当に支配的な投球ができていたのですが、5月には失点しないまでもランナーを出すようになり、6月に入ってからは並以下のパフォーマンスに甘んじています。
4月 WHIP0.38
5月 WHIP1.59
6月 WHIP1.73

抑えてくれるなら多少ランナーを出しても問題ないのですが、先日のレッズ戦での4失点セーブ失敗、昨日のドジャース戦での失点など、かなり危うい場面が増えています。
彼も実績ある投手とはいえ36歳ですから、パドレスはシーズン途中でも彼に代わるクローザーを探す必要が出てくるかもしれません。

一方で、負けたくない3連戦に全敗したことで、首位ジャイアンツに追いつくどころか3位パドレスに0.5ゲーム差まで肉薄されてしまったドジャースとしては、今日の試合で主軸のベリンジャーとマンシーがラインナップに復帰できたのが大きな希望になります。両者ともに今日の試合で2出塁しており、特にベリンジャーが再び2019並のパフォーマンスを見せればジャイアンツを追う大きな武器となります。

明日はパドレスは休みですがドジャースは本拠地に戻ってカブスとの対決が始まります。ドジャース先発は今季無敗のビューラーですので勝利の公算は高いですが、もし負ければパドレスとのゲーム差がなくなる重要なゲームになります。非常に楽しみですね。

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