2022サイ・ヤング賞候補TOP5と予想

ジャスティン・バーランダー MLB

レギュラーシーズン終了に伴い、各選手のシーズン成績が確定。
実際にアワードの受賞者が発表されるのはずいぶん先になりますが、取り急ぎ有力候補5名ずつの紹介と誰が受賞するかの予想を立てておきたいと思います。
*本命=☆

ア・リーグ

☆ジャスティン・バーランダー(HOU)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
2818-41.75175.018529120.832.49
赤文字はリーグトップ

〇勝数、防御率の二冠に加えWHIPもリーグトップ
〇1968年以降ア・リーグで防御率1.80未満は3人目の快挙
〇WHIP 0.83は歴代17位の記録
〇K/BB 6.62はリーグ3位
〇BB/9 1.49はリーグ3位
〇HR/9 0.62はリーグ3位
〇FIPはリーグ3位

×離脱期間があり投球回数は多くない
×奪三振数はリーグ11位

ディラン・シース(CWS)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
3214-82.20184.022778161.113.10
赤文字はリーグトップ

〇防御率はリーグ2位
〇奪三振はリーグ2位
〇K/9 11.10はリーグ3位

×四球数リーグワースト
×BB/9 3.82はリーグワースト

アレック・マノア(TOR)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
3116-72.24196.218051160.993.35
赤文字はリーグトップ

〇防御率は2位に僅差のリーグ3位
〇投球回数はリーグ4位
〇勝数はリーグ3位
〇WHIPはリーグ4位

×K/9 8.24はリーグ13位
×奪三振数はリーグ12位

大谷翔平(LAA)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
2815-92.33166.021944141.012.40
赤文字はリーグトップ

〇防御率はリーグ4位
〇奪三振数はリーグ3位
〇K/9 11.87は奪三振王コールを抑えてリーグトップ
〇FIPはリーグ2位

×規定投球回ギリギリ
×登板試合数がやや少ない

フランバー・バルデス(HOU)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
3117-62.82201.119467111.163.06
赤文字はリーグトップ

〇投球回数はリーグトップ
〇勝数はリーグ2位
〇HR/9 0.49はリーグトップ

×K/9 8.67はリーグ11位
×WHIPはリーグ10位

ナ・リーグ

☆サンディ・アルカンタラ(MIA)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
3214-92.28228.220750160.982.99
赤文字はリーグトップ

〇投球回数はリーグトップ
〇防御率はリーグ2位
〇奪三振数はリーグ4位
〇完投数6はリーグトップ
〇QS 24はリーグ2位
〇FIPはリーグ4位

×K/9 8.15はリーグ13位

マックス・フリード(ATL)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
3014-72.48185.117032121.012.70
赤文字はリーグトップ

〇防御率はリーグ3位
〇HR/9 0.58はリーグ3位
〇K/BB 5.31はリーグ3位
〇FIPはリーグ3位

×K/9 8.26はリーグ12位

フリオ・ウリアス(LAD)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
3117-72.16175.016641230.963.71
赤文字はリーグトップ

〇防御率はリーグトップ
〇勝数はリーグ2位
〇WHIPはリーグ3位

×HR/9 1.18はリーグワースト4位
×K/9 8.54はリーグ10位
×FIPはリーグ16位
×投球回数は多くない

ザック・ギャレン(ARI)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
3112-42.54184.019247150.913.05
赤文字はリーグトップ

〇防御率はリーグ4位
〇WHIPはリーグトップ
〇歴代7位の44.1回連続無失点を記録

カルロス・ロドン(SF)
GSW-LERAIPSOBBHRWHIPFIP
3114-82.88178.023752121.032.25
赤文字はリーグトップ

〇奪三振数はリーグ2位
〇K/9 11.98はリーグトップ
〇HR/9 0.61はリーグ4位
〇FIPはリーグトップ

×投球回数は多くない

近年の傾向と予想

傾向

2010年以降のサイ・ヤング賞は勝数をあまり重視しなくなり、代わりに奪三振や防御率といった内容面が最重要視されるようになっています。
それに加えて昨季驚きを与えたのが、防御率1位ながらわずか167.0回しか投げていなかったバーンズが、213.1回かつ奪三振1位のウィーラーを抑えて受賞したことです。これによって今季の大谷のような規定投球回ギリギリの選手にもチャンスが生まれるようになりました。

とは言え、流石にこれはレアケース。
昨季のバーンズはFIP 1.63という歴史的にみてもずば抜けたパフォーマンスを示したからこそ、投球回数の少なさというディスアドバンテージを埋めることができたのです。
基本的にはやはり全スタッツのバランスに加え、何かとびぬけたものがある選手が有利です。

予想と気になる点

ア・リーグはバーランダーが満票受賞すると思われます。
投手二冠の上、防御率とWHIPは歴史的なレベル。投球回数の少なさを補って余りある投球内容を記録しています。

2位以下はやや混戦で、特にシースの四球の多さがどう判断されるか興味深いところです。
2位シースというのが基本線だと思いますが、2位票がマノア大谷にいくつか流れる可能性は十分にあります。

ナ・リーグはアルカンタラが、こちらも満票に近い形で受賞するのではないでしょうか。
リーグ1位を記録している数字は投球回数だけですが、それ以外の主要スタッツも軒並みリーグ上位に入っているため特に欠点らしい欠点は見当たりません。

こちらも2位以下は混戦で、2位票はかなり割れるかもしれません。
気になるのはFIPではダントツのロドンがどうなるのか。奪三振や被本塁打などはずば抜けた数値を出しているものの、タイトルを一つもとることができなかったため、どのような評価になるのか見当がつきません。他に奪三振が多いタイプの候補が少ないため、ロドンがどこにランクインするかで奪三振率とFIPの重要度が計り知れるでしょう。

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