2021年6月の月間MVP候補〈ア・リーグ〉

MLB

今回は2021年6月ア・リーグの月間MVP候補を6月の成績とともに投打別に紹介していきます。

【野手】

ジョナサン・スコープ(DET)
19試合 打率.372 10本塁打 22打点 OPS1.271 1盗塁

タイガースの29歳スコープは2017年に32本塁打を記録した強打者ですが、長打力はあるものの打率や出塁率の低い典型的なパワーだけタイプです。今季も序盤は例年通りだったのですが、6月に入ってから既に10本塁打と突然ハイペースで量産し始めました。4月2本、5月3本だったので急に打ち始めたのは驚きです。
全ての打撃スタッツが高水準であり、月間MVPの最有力候補です。

マイケル・ブラントリー(HOU)
14試合 打率.509 1本塁打 15打点 OPS1.292 0盗塁

アストロズはどの選手もよく打っているのですが、ブラントリーの6月成績は異常です。本塁打が少ないと月間MVPでは不利ですが、流石に打率5割超えとなると話が変わります。彼の問題は出場試合数が14試合と少ないこと。今後の数試合で調子を落とせば打率は急降下します。しかしもしも5割近い数字を維持できるのであれば有力候補になります。

大谷翔平(LAA)
19試合 打率.271 8本塁打 14打点 OPS1.157 3盗塁

先週の週間MVPを受賞した大谷ですが、打率が低い点を除けば高水準です。現時点ではスコープに打撃スタッツ全てで劣っていますが、先週のように連続して本塁打を打つ試合が出て、月間本塁打数がトップに立てばまだわかりません。

ネルソン・クルーズ(MIN)
17試合 打率.400 6本塁打 13打点 OPS1.253 1盗塁

もう大ベテランのクルーズですが、長打力は未だにリーグトップクラスです。レンジャーズ時代は正直ここまで息の長い選手になるとは思っていませんでした。本塁打はやや少なめですが打率4割を記録しています。彼も連日本塁打を打つことがありえますから、他の選手の調子次第では十分狙える位置にいます。

【投手】

フランバー・バルデス(HOU)
4勝0敗 防御率1.59 28.1回 25奪三振 WHIP0.99

奪三振がやや控えめなこと以外は文句なしで最有力候補です。
5月に今季初登板。6月は4度登板していますが全試合で7回以上を投げて自責点2以内に抑えています。明後日登板予定なので、そこで好投して5勝0敗 防御率1点台でおさめれば彼で決まる可能性は高いです。

ショーン・マネイア(OAK)
3勝1敗 防御率1.04 26.0回 27奪三振 WHIP0.96

今月唯一防御率0点台の可能性がありそうな先発投手です。
6/2に完封し、6/9にも6回無失点でしたが、6/14は5.2回1失点、6/20は5.1回2失点と二回連続で6回を投げ切れなかったのが気になるところです。
負けが一つついていますが、次の登板を無失点に抑えて防御率0点台に到達すればその不利を覆せるでしょう。

カイル・ギブソン(TEX)
2勝0敗 防御率1.99 22.2回 16奪三振 WHIP1.19

上記2投手が二人とも次回登板で炎上し、なおかつギブソンが次回登板でかなりの好投をした場合には彼も候補に入ってくると思います。
逆に言うとそれくらいのことがないとバルデスかマネイアがとりそうです。
三振も少ないタイプなので特筆すべきスタッツがないのがつらいところです。

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