パドレス2019-22年の全トレードをレビュー

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近年のパドレスの補強を象徴するのがなんと言っても”トレード”
昨年のポストシーズンに進出した強豪チームの中で、パドレスが飛びぬけてトレードで獲得した戦力に頼っていることは下ツイートを見てもらうとわかります。

そして、それらの主力トレード組はタティスJr.以外全て2019年以降のトレードで加入しています。
ということで今回は、2019年以降のパドレスが絡んだ全トレードを振り返っていきたいと思います。

2019年

ウィスラー獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

デビュー後ATLで苦しみながらも前年にCIN移籍で数字を改善させていたウィスラーを獲得。
彼はSDで奪三振率を大幅に改善させたものの、防御率5.28という数字を残し後述のトレードで再度移籍していきました。
対価となったロペスは今もCINのマイナーにいますが成績は芳しくなく、26歳の今もまだメジャーデビューはできていません、

ブリトー放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

ブリトーをウェイバー公示を経て獲得した直後にDFAとし、トレードでオロスコを獲得。
ブリトーは結局移籍先のTORでも活躍できず、NPB入りも噂されましたがKBOの起亜タイガースと契約し活躍しました。
SDが獲得したオロスコは2019年にAA/AAAでプレーしましたがそれ以降はマイナーでの試合出場歴はありません。

ディッカーソン放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

DFAとなったディッカーソンとのトレードでヴァンガープを獲得。
ヴァンガープは結果を残せず2021年にSEAマイナーで投げていました。

ウィスラー放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

前述のトレードで獲得したばかりのウィスラーを金銭でSEAに放出。
彼は2020年以降結果を残し始め、2022年にはTBで防御率2.25の活躍を見せました。

メイトン放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

この年防御率7.77と不振に陥っていたメイトンをCLEへInternational Bonus Poolと引き換えに放出。
メイトンは2022年HOUで65.2回を投げるなど地区優勝に貢献しました。

ピレラ放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

前年に主力としてプレーしていたものの、この年はメジャーでのチャンスがほとんどなかったピレラをDFAとし、金銭トレードでPHIへ放出。
ピレラは2020年に広島で、2021年からはKBOのサムスン・ライオンズとプレー。

トラメル獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

お騒がせエース、バウアーを主体とした三角トレード。
SDはレイエスアレンノヴァを放出しトッププロスペクトのトラメルを獲得。
当時シーズン途中まで27本塁打を記録していたレイエスはCLE移籍後も主軸打者として活躍していたものの、2022年途中にDFAとなりCHCへ移籍。
3人の若手を放出してまでSDが獲得したトラメルは翌2020年に大型トレードでSEAへ移籍し、未だレギュラーの座をつかめずにいます。
SDとしては後述のトレードにトラメルに含めることができたとはいえ大きな見返りにはならなかったので、レイエスを失ったダメージの方が大きいトレードでした。

エドワーズ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

ウィックを放出しエドワーズを獲得したリリーバー同士のトレード。
ウィックはCHCでまずまずの働きを見せたものの、エドワーズはSDで2試合に登板したのみでジャーニーマンとなり、2022年はWSHでようやく好投を見せました。

ジャンコウスキ放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

2019年シーズンのオフにそれまで5年間在籍していたジャンコウスキーをInternational Bonus Poolと引き換えに放出。
彼はその後CINを含め3年で4球団に在籍したものの大きな活躍はできていません。

グリシャム獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

現在の主力であるグリシャムを獲得したトレード。
登場する4選手全てがメジャーでレギュラークラスとなっており、割と豪華な2対2となりました。
MILが獲得したウリアスは2021年に23HRを記録するなどブレイク、ラウアーも順調にローテーションを守る好投手へと成長しました。
対するグリシャムは2022年にGG賞を受賞するなど守備の要となり、移籍後3年間は毎年fWAR2.0以上の貢献をしています。
デイビーズは2020年にキャリアハイの好成績を残し、その年のオフにはダルビッシュの絡む後述のトレードでCHCへと移籍しました。

fWARで比較するとウリアス(3年)4.6+ラウアー(3年)2.6=7.2、グリシャム(3年)6.5+デイビーズ(1年)1.4=7.9ということでSDがやや優勢。
さらにデイビーズはダルビッシュ獲得の一助となったのでSDにとっていいトレードでした。
しかしMIL側としても二人とも現在も続く主力となっているので、WinWinといってもいいかもしれません。

プロファー獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

2020-22年までLFを守ったプロファー(残留の可能性はゼロではないですが)を獲得したトレード。
見返りに放出したのはアレンはマイナーで活躍していたプロスペクトだったもののOAK移籍後メジャーで結果を残すことはできず、リードは現在もマイナーリーガーのまま。

クロネンワース獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2019/san-diego-padres/trade/より引用

現在、そして今後数年SDの内野を守るであろうクロネンワースを獲得したトレード。
当初はそれまで3年連続20HR以上を記録していたファム獲得の意味合いが強かったのですが、結果的にクロネンワースが不動のレギュラーへと定着し、反面ファムは好成績を残すことができませんでした。
SDが放出したレンフローは3年連続26HR以上を記録していた当たれば飛ぶ系パワーヒッターで、TBでは不振に陥ったものの、その後移籍したBOS, MILでは活躍し2023年はLAAでプレーします。
エドワーズは永遠のプロスペクト状態で評価を落としており、先日トレードされた先のMIAでは球団内プロスペクトランク16位に位置しています。
このトレードで動いた選手の中で最も無名だったクロネンワースが結果的に移籍後3年でfWAR9.8を稼ぐオールスター2BになったSDのしてやったりトレードでした。

2020年

パガン獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

前年防御率2.31、20セーブを記録したパガン獲得を狙い、レギュラーCFのマーゴとマイナーのドリスコルを放出。
パガンは2019年の活躍がフロックだったのか平凡なリリーバーと化したものの、マーゴはTBでカタログ通りの活躍。
ドリスコルは未だマイナーです。

キロス放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

上述のクロネンワース獲得トレードの後日指名選手としてキロスが選ばれました。
彼は2022年にCHCへトレード移籍し、30歳の遅咲きでメジャーデビューを果たしました。

マテオ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

当時まだ10代だったペレスとトレードでマテオを獲得。
本職のSSが埋まっていたことでSD在籍時には目立った活躍ができなかったマテオですが、DFAになりBAL移籍後に開花し2022年には好守に加え盗塁王まで獲得する大ブレイク。

ヒル獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

現在もSDのリリーフの一角として活躍するヒルを獲得。
トレード要員となったのは若手1Bのコルデロと2019年にデビューしたばかりのボラニョス
ボラニョスは今もKCにいますがコルデロはベニンテンディの絡むトレードでレッドソックスへ移籍し、結果を残せず2022年オフにノンテンダーに。
来日の噂があったものの結局BALとマイナー契約をしました。

アロンソ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

ジャーニーマンとなっていた元SDのアロンソが金銭トレードで復帰。
しかし再度メジャーでプレーすることはなくそのまま現役引退。

ヤカボニス放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

マイナー契約を結んでいたヤカボニスをSEAへ金銭トレード。
その後MIA、TBと渡り歩き2022年オフにはNYMとマイナー契約

ローゼンタール獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

デビューしたばかりだった若手のオリバレスを放出し、元オールスター投手のローゼンタールを獲得。
ローゼンタールは移籍後9試合に登板しましたが防御率0.00という見事な投球を見せ、満を持してFAになった彼はOAKと1年$11Mの契約を結んだものの故障により一度も登板することはなく、現在もメジャー復帰することができていません。
オリバレスはKCで控え外野手として頑張っています。

*上画像では日付がNov 5となっていますが、本当はAug 29です

モアランド獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

BOSで22試合8HR、OPS1.177と爆発していたモアランドを獲得。
SD移籍後はOPS.609と嘘のように打撃が萎み、SDがオプション破棄したことでオフにはFAに。
BOSヘ行ったポッツロサリオは今もマイナーですが芽は出ていません。

ノラ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

今も悔やまれる残念なトレード。
当時高い打撃力を見せていたノラを獲得するために、トラメルフランストーレンスムニョスの4人の若手を放出。
ノラはSD移籍後に打撃力を大きく落とし、一緒に来たアダムスは2021年にリリーフながら歴代最多の24与死球を樹立、アルタビラは移籍からこれまでに登板したのは11試合のみ。
一方でフランスはオールスターに、ムニョスはリーグ屈指のリリーバーに成長するなど、SEAの大勝と言える結果になりました。

カストロ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

リリーバーのレイエスを放出しベテラン捕手カストロを獲得。
カストロはオフにFAとなりHOUへ復帰し、レイエスは未だメジャー定着ができていません。

ブラッシュ放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

リリーバーのウィリアムズ獲得のために、前年にドラフト4巡目で獲得していたブラッシュを放出。
ブラッシュは2022年にSEAでメジャーデビューを果たしチームのワイルドカード獲得にも貢献。
ウィリアムズは2021年にDFAとなったので、非常にもったいないトレードでした。

クレビンジャー獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

CLEで飛ぶ鳥を落とす勢いだったクレビンジャーを獲得するため、6選手を一挙放出。
ネイラーは狂気の若手として2022年にブレイクし20HRを記録、クアントリルは2022年に15勝、規定投球回到達するバリバリのローテ投手に、アリアスミラーはそれぞれメジャーリーガーになり、カンティーヨはプロスペクト。ヘッジスは打撃が悲惨でしたが、全員がそれぞれCLEでチームに貢献しています。
肝心のクレビンジャーは2度目のTJ手術を受け2021年全休するなど、SD移籍後の2.5年間で27登板に終わりました。
アレンウォルドロンも当然のようにSDで戦力にならず、若手を大量放出するトレードのリスクの高さをまざまざと見せつけてくれましたね。
移籍後に稼いだfWARはクレビンジャーが1.1だったのに対して、CLEはクオントリル+ネイラーだけで6.0でした。

*上画像では日付がNov 9となっていますが、本当はAug 31です

スネル獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

元サイ・ヤング賞投手のスネルを獲得する大型トレード。
SDを一気に2021年の本命へと押し上げた大型補強の始まりでした。
交換要員となったのはパティーニョメヒアハントウィルコックスで、TBとしてはメヒアはともかく期待値の高かったパティーニョが怪我がちで未だメジャーで結果を残せていないのは誤算ですね。
スネルは故障離脱こそ少なくはないものの、リーグ屈指の奪三振力を武器に投げればある程度仕事をしてくれており、移籍後の2年間で稼いだfWARは5.9と上々です。
今のところはSDにとって大正解のトレードだったと言えるでしょう。

ダルビッシュ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2020/san-diego-padres/trade/より引用

2020年にあわやサイ・ヤング賞という好成績を残したダルビッシュを女房役のカラティニとセットで獲得。
放出したのはこちらも2020年にキャリアハイの活躍を見せていたデイビーズと4人のプロスペクト。
プレシアードサンタナケイシーメナの4人はまだ全員20歳前後ということもあって今後の将来性については評価できません。
しかし移籍してきたダルビッシュがSDでみせてきたこの2年間のパフォーマンスはfWAR7.1と良好で、2年連続で規定投球回に達するなどベテランらしい安定感は他の投手にはないものです。

2021年

アレン放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2021/san-diego-padres/trade/より引用

クレビンジャーのトレードで加入したアレンを早々に放出。
結局パドレスで試合に出たのは1試合だけでした。
お相手のリーブスは今もマイナー止まり。

マスグローブ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2021/san-diego-padres/trade/より引用

NYM、PIT、SDの三角トレードでマスグローブを獲得。
当初はダルビッシュ、スネル、ラメットに次ぐ4番手候補とされていましたが、故郷に戻ってきた彼は今やダルビッシュと並ぶエース格になり、これまで2年間で稼いだfWARは6.9です。
このトレードでパドレスが放出したのはルケーシーベッドナークルーズヘッドフェローズの5選手。
ルケーシーは2021年のシーズン途中にTJ手術を受け2022年も全休しましたが、ベッドナーはリーグ有数のリリーバーへと成長し、他3選手は皆今もマイナーです。

ノーウッド獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2021/san-diego-padres/trade/より引用

リリーバーのノーウッドを獲得しバルデスを放出。
バルデスは今もマイナーで、ノーウッドは後ほどトレードされることになります。

フレイジャー獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2021/san-diego-padres/trade/より引用

プレーオフを狙うためトレードデッドラインでどんな選手を狙うのか注目されていたSDが獲得したのがフレイジャーでした。
既にオールスター2Bのクロネンワースがいたにも関わらず同ポジションのフレイジャーを獲得したことはやや迷走している感がありました。しかもこの後本命のシャーザーを同地区LADに奪われたのです。
フレイジャーは移籍後成績を大きく落とし、シーズン終了後には再度トレードされていきました。
見返りとしてPITへ放出したマルカーノスウィンスキミリアノのうちスウィンスキが2022年にメジャーデビューし19HRを記録したこともあって実りの無いトレードでした。

ハドソン獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2021/san-diego-padres/trade/より引用

ブルペン補強として当時WSHで素晴らしい成績をあげていたハドソンを獲得。
ところがこれまた大きな誤算で、移籍後は成績が急降下。シーズン終了後FAになった彼は宿敵LADに移籍し好成績だったのがまた泣き面に蜂です。
放出したのはトンプソンバーレイで、バーレイはまだマイナーですがトンプソンはそこそこのリリーバーとしてやっています。

マリズニック獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2021/san-diego-padres/trade/より引用

エスピノサを放出してマリスニックを獲得。
マリスニックは主に控えで移籍後は打率1割と低迷。
エスピノサは2022年にカブスでメジャーデビューを果たしましたがオフにパドレスにマイナー契約で戻ってきました。まだ24歳と若いので期待。

フレイジャー放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2021/san-diego-padres/trade/より引用

前述のトレードで獲得したばかりのフレイジャーをSEAへ放出。
獲得したカーは2022年に7試合に登板し、マイナーのロジアーは後述のトレードで再度移籍しました。

アルファロ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2021/san-diego-padres/trade/より引用

LFGSDなアルファロ獲得。後日発表選手は結局誰…?

2022年

ボイト獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

タティスを長期離脱で失うことになり白羽の矢が立ったのが2020年本塁打王のボイト
放出したランジは制球難が課題のプロスペクトでしたがNYY移籍後は制球難がさらに悪化しています。
ボイトは後述のトレードでホズマーのとばっちりを受け移籍してしまいますが、SDファンに胸毛というレガシーを残してくれた愛されキャラでした。
WSHからノンテンダーFAとなり今なお移籍先が決まっていません。

ベイティ獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

2021年にそこそこ試合に出ていたユーティリティのベイティを獲得。
SDでは打率0割台の体たらくで戦力としては厳しい数字でした。
放出したライアンはLADのマイナーで中々の好成績をあげているようです。

ノーウッド放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

前年にトレードで獲得したノーウッドを放出しマイナーのピチャルドを獲得。
ピチャルドは既にAAAに到達していますが成績はあまり思わしくはなく。
ただ21歳とまだ若いので長い目で見たいところ。
ちなみに上画像では”Kelvin Pichardo”と表記されていますが正しくは”Kervin Pichardo”です。

マナイア獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

先発候補の投手が多数いた中でOAKからマナイアを獲得。
彼は初登板でいきなり7回ノーヒッターの離れ業をやってのけるなどシーズン序盤は素晴らしい活躍を見せていましたが後半戦は大きく調子を落とし、オフにはFAとなって同地区SFへ旅立っていきました。
一緒に来たホリデイもまだAで苦しんでいるので期待はできなさそうです。
放出したマルティネスは2022年メジャーデビューを果たすも防御率6.24と苦しい一年になり、エンジェルスはプロスペクトではあるものの評価を落としつつあります。

カラティニ放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

アルファロを獲得したことで余剰人員となっていたカラティニを放出。
見返りに獲得したハウエルサリバンは中々悪くなく、中堅の年齢のサリバンはともかくハウエルは現在SDのトップ10プロスペクトになっています。

ロジャース獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

クローザー候補を探していたSDがロジャースルッカーを獲得。
パガンメディナに加え、マナイア獲得で余剰になっていたパダックを放出しました。
これまた業の深いトレードで、ロジャースは序盤素晴らしい投球を連発していたものの中盤には急激に成績が悪化し、対するパダックは5月に2度目のTJ手術で全休となりました。
パガンはSD時代と似たような投球で、メディナはルーキーリーグで苦しみ、ルッカーはSDで2試合しか出場できませんでした。
今のところ勝者はいません。

ゲラ放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

SDでは中々出番がなかったゲラを金銭でTBへ放出。
TBでは17試合に登板して防御率3.38とまずまずでした。

カノー放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

マイナー契約していたカノーを金銭でATLへ放出。
カノーはこの年NYM、SD、ATLの3つのプレーオフ進出球団に所属していたことになり、3/12の確率でリングを手に入れるチャンスがありましたがどのチームもWS進出できませんでした。

ヘイダー獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

後述のソト争奪戦の只中、思いもよらぬトレードでヘイダーを獲得。
シーズン序盤は絶対的守護神だったロジャースラメットガッサルイーズを加えたパッケージでした。
ロジャースとラメットはMILにとって大きなダメージとなりましたが、ガッサは今後に期待できますし、ルイーズは2022年オフにコントレラス獲得のトレード要員になりました。
ヘイダーは移籍からしばらくは背信投球が多かったものの、プレーオフで大きな役割を果たしてくれたのでこのトレードがなかったらNLCS進出のドラマはなかったかもしれません。

ソト獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

パドレス史上最大、MLB史上でも稀にみるブロックバスター。
WSHからの契約延長オファーを断ったソトがトレード候補となり、争奪戦の中トッププロスペクトを多数差し出したSDが勝ち取りました。
SDはトレードデッドラインの目玉のソトとベルの両獲りに成功した代わりに、デビューイヤーだったゴアエイブラムスに加えハッセルウッドスサナら大物プロスペクトとボイトを放出しました。
当初はボイトではなくホズマーがパッケージに入っていたのですが、彼がトレード拒否権を行使したことでとばっちりでボイトがパッケージイン。

ドルーリー獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

ソト、ベル、ヘイダーと大物を次々獲得しただけでなくSDは強打者ドルーリーまでも獲得。
彼は移籍後初打席でグランドスラムを叩き込むなど要所でその長打力を発揮してくれましたが全体的には数字が低下。FAとなったオフにはLAAへと移籍しました。
トレード要員となったアコスタは内野プロスペクトがうじゃうじゃいるCINの中で埋もれてしまいました。

ホズマー放出
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

WSHを嫌がったホズマーを放出するためにグルームを獲得。
ホズマーの年俸負担をした上でロジアーファーガソンをつけてBOSヘ送り出しました。
オフになるとBOSはホズマーをDFAにし、CHCが彼を拾いました。
グルームは2023年にSDでメジャーデビューの予定です。

ギャラガー獲得
https://www.spotrac.com/mlb/transactions/2022/san-diego-padres/trade/より引用

ソト獲得の大騒ぎの裏でひっそりと成立していたトレード。
開幕時に獲得していたルッカーを放出し控えCのギャラガーを獲得も、結局ギャラガーがSDでデビューすることはありませんでした。

MLB30球団合同noteでパドレスを担当されているMarkさんが同じくトレードに関する記事を書かれていますので、関連記事として紹介します。

【SD】 シリーズ PrellerGMのトレードを振り返る (14年〜15年編)

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