先日、86年ぶりのフランチャイズレコードとなる15連勝を樹立したカージナルスが、その連勝を17まで伸ばし、ワイルドカードでのプレーオフ進出を決めました。
球団新を更新する17連勝
今回の連勝は9月11日から始まりました。
その対戦相手の内訳は、下記の通り。
レッズ 2勝
メッツ 3勝
パドレス 3勝
ブルワーズ 4勝
カブス 4勝
ブルワーズ 1勝
この連勝の最も価値ある部分は、対戦相手のほとんどがトレードデッドラインで買い手にまわったチームだということです。
カブス以外は、このレギュラーシーズン終盤にプレーオフを目指したチームであり、また、17連勝のうち5勝を同地区首位のブルワーズから勝ち取っているという点が、今のカージナルスの強さを象徴しています。
可能性2.8%からの大逆転
FanGraphsの算出するプレーオフ進出確率で、この9月に（0%を除き）最も低い数字を出したのが9月7日時点のカージナルスでした。
その時点でのカージナルスのプレーオフ進出確率はわずか2.8%。
過去に9月時点でプレーオフ進出確率一桁から実際に進出を決めたのはデータが出た2014年以降では2019年のブルワーズのみ。
当時のブルワーズは、9月5日時点で5.6%だったため、今回のカージナルスは過去最低確率からプレーオフに到達したチームということになります。
それでも地区優勝はブルワーズ
ブルワーズは9月26日のメッツ戦で勝利し、ナ・リーグ一番乗りでの地区優勝を決めました。
ブルワーズはカージナルスの連勝が始まってからこれまで5敗していますが、それ以外のチーム相手には勝ち越しやスイープを決めて勝率を維持しています。
つまり、ブルワーズが弱くなったようには見えません。
今のブルワーズ相手でも連勝を続けるカージナルスの状態が良すぎるということでしょう。
ちなみにブルワーズの地区優勝は2018年以来の4回目になりますが、リーグ優勝は1982年の1回しか経験がなく、ワールドシリーズ制覇もしたことがありません。
超強力な投手陣を擁しているだけに、今季のブルワーズは短期決戦でも期待できそうです。
MLB記録は22連勝
17連勝でフランチャイズレコードをさらに伸ばしているカージナルスですが、ここまで来ると気になるのはやはりMLB新記録の樹立はなるのか、という部分です。
残りのカージナルスの日程は、ブルワーズ、カブス相手に残り5試合です。
残念ながら、そもそもの残り試合数から最大でも22連勝でストップしてしまうわけですが、タイ記録の樹立は可能です。
前回22連勝のMLB記録を樹立したのは2017年のインディアンズです。
意外と最近の出来事なのですが、早くもカージナルスがそこに並ぶのでしょうか。
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