オールスターMVPはゲレーロJr. 勝ち投手は大谷

MLB
MLB公式Twitterより引用

2021年オールスターがデンバーのクアーズ・フィールドで開催され、試合は5-2のア・リーグの8連勝で幕を閉じました。

試合展開

試合開始前に最も注目されたのはやはり大谷翔平の二刀流でした。
今回は投手兼DHという特別ルールが採用され、大谷は初回にまず打席にたつと、その裏に先発投手としてマウンドに登り1回を3者凡退に抑えました。

拙稿「大谷翔平 MLBオールスターで100マイルを記録するパーフェクトピッチング」で詳細をご覧ください。

試合はその後2回表にマーカス・セミエンの内野安打でア・リーグが先制。
3回には大谷が2度目の打席で凡退後に打撃二冠王ブラディミール・ゲレーロJr.がソロ本塁打で2-0。
5回にもゲレーロJr.が打点をあげるなど2点を追加。
その裏にはJT・リアルミュートの本塁打で1点を返したものの、6回表には今度はマイク・ズニーノの本塁打で再び点差を広げられ、6回裏にナ・リーグがパスボール絡みで1点を奪ってからは点が入らず。
結局5-2でア・リーグの勝利となりました。

総評

MVPは1本塁打2打点をあげたブラディミール・ゲレーロJr.が獲得しました。
他に2打点をあげた選手はいませんでしたから、妥当なところだと思います。
ゲレーロJr.は史上最年少でオールスターMVPということになりました。22歳119日です。これからも様々な最年少記録を打ち立てそうな予感があります。

ゲレーロJr.以外で本塁打を放ったリアルミュートとズニーノの二人は、ともに捕手です。オールスターで捕手が2人本塁打を打ったのは史上3度目の出来事ということで、かなりレアな出来事ということになりました。

また、大注目だった大谷ですが、投手の方では100mph(約161km)を計測するなど見せ場を作ったものの、メインの打席では2打席連続凡退という冴えない結果になりました。
日本のファンからすると、もっと大谷に打席を与えてくれよというところだったでしょうが、ア・リーグはDH枠でマルティネスとクルーズも選出されていたのでこればかりは仕方ありません。どちらも素晴らしい打者ですからね。

全体的には、あまり面白みのないオールスターではあったかなと思います。
試合展開的にもやや一方的で、本塁打は3本出たものの、打ちまくる打者というのもいませんでした。

ただ、大谷の史上初の二刀流ゲレーロJr.の史上最年少MVP史上3度目の捕手2人本塁打、と希少な記録の連発された試合ではありました。

ややしらける要素としては、やはり辞退者続出がよくありませんでしたね。
毎年のことではありますが、オールスター出場よりも休養を優先する風潮が出来上がってから、故障者はもちろん辞退者も続出しています。
例えば今回なら最強投手であるジェイコブ・デグロームが出ていればまた一つ違った見どころができたでしょう。
今後の野球人気のことも考えると、何かテコ入れは必要な部分だと思います。

ちなみにこの試合もう一つ面白いことに、

勝ち投手:日本
セーブ投手:オーストラリア
MVP:カナダ、ドミニカ(二重国籍)

というグローバルな結果でした。

拙稿「オールスターのロースターからみるMLBの国際化」でも紹介したように、より国際化が進んでいる証拠かもしれませんね。

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