ブルージェイズがツインズのエース ホセ・ベリオスを獲得

ホセ・ベリオス MLB
MLB.comより引用

先日ナショナルズの守護神ブラッド・ハンドを獲得しリリーフを強化したブルージェイズが、今度はツインズからエース級先発投手を獲得しました。

ホセ・ベリオス(27)

試合 防御率 投球回奪三振WHIP
13655434.08781.17791.23
日本時間2021年7月30日時点での通算成績

ベリオスは2016年のメジャーデビュー以来、ずっとツインズの先発ローテーションを守り続けてきました。
タイトルこそ獲得はないものの、オールスターにも2度選出されており、今季はエース級の活躍を続けています。

試合 防御率 投球回奪三振WHIP
20753.48121.21261.04
日本時間7月30日時点での今季成績

トレードの内容

ブルージェイズが獲得した選手:ホセ・ベリオス

ツインズが獲得した選手:オースティン・マーティン、シメオン・ウッリチャードソン

マーティンはツインズのプロスペクトランキングで2位の遊撃手/外野手、リチャードソンは同4位の右投手です。
さらに、この両選手はMLB全体トップ100にも入る逸材で、マーティンは16位、リチャードソンは68位にランクインしています。
先日ドジャースがシャーザーとターナーを同時に獲得する超大型トレードを行った際にドジャース傘下の1位と2位のプロスペクトが動きましたが、マーティンは彼らを上回る逸材と評されています。

ブルージェイズの思惑

チームOPSがMLB全体1位という超強力打線を擁するブルージェイズにとって弱点となっていたのは投手陣。
そこを補強するために先日ナショナルズからリリーフエースであるブラッド・ハンドを獲得したばかりでした。
しかし、先発投手も必要であったことは言うまでもありません。
ブルージェイズには現在ロビー・レイとリュ・ヒョンジンという優秀な左投手が2人います。
ところが右は手薄で、そこを補えそうだった新人のアレック・マノアは現在故障しています。
そこで今回は比較的若いツインズのエース、ホセ・ベリオスを獲得するに至ったわけですが、これはかなり難しい決断だったはずです。
ベリオス獲得には、シャーザーを逃したパドレスも乗り出しており、加えてベリオスがFAになるのは来オフということでかなりの有望株を差し出す必要がありました。
実際に、ブルージェイズは一番のトッププロスペクトであるネイト・ピアソンこそ死守しましたが、野手で最高のプロスペクトであったマーティンはやむを得ず放出しました。
しかしこれによってまだ比較的若いエース級右投手を来季まで契約することが可能ですから、来季までのベリオスの活躍具合をみて長期契約をオファーするかどうかを決めることになるでしょう。

ツインズの思惑

地区最下位のツインズですから、主力を放出するのは当然です。
ツインズでは前田も候補になっていましたが、今回出たのはエースのベリオスでした。
ベリオスは来オフまでFAにはならないため、慌てて放出する必要はなかったのですが、だからこそ高く売れるのも事実。
実際に、ツインズはエースの放出の代わりにマーティンとリチャードソンという逸材を獲得しました。
ツインズ傘下で最高のプロスペクトであるロイス・ルイスと合わせて、非常に贅沢な若手が揃いました。
彼らはおそらく来季あたりにそれぞれデビューするでしょう。
そこからツインズの逆襲は始まるはずです。

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