レギュラーシーズン終了に伴い、各選手のシーズン成績が確定。
実際にアワードの受賞者が発表されるのはずいぶん先になりますが、取り急ぎ有力候補5名ずつの紹介と誰が受賞するかの予想を立てておきたいと思います。
*本命=☆
ア・リーグ
☆フリオ・ロドリゲス(SEA)
G | AVG | HR | RBI | OBP | OPS | SB | fWAR | rWAR |
132 | .284 | 28 | 75 | .345 | .854 | 25 | 5.3 | 6.0 |
〇本塁打数は新人でトップ
〇デビューイヤーの新人としては史上初の25/25を達成
〇規定打席到達
〇センターの守備はDRS+3を記録
×三振数は新人でワースト
×UZR-1.7を記録
アドリー・ラッチマン(BAL)
G | AVG | HR | RBI | OBP | OPS | SB | fWAR | rWAR |
113 | .254 | 13 | 42 | .362 | .807 | 4 | 5.2 | 5.2 |
〇捕手としては既にメジャー有数の打撃成績
〇DRS+18は捕手ではメジャー全体で2位
〇fWARはフリオとそん色ない水準
〇二塁打数35はリーグ13位
〇ラッチマンデビュー前のオリオールズ勝率.400に対してデビュー後は.549に
×デビューが5月後半と遅かった
×対左成績が.173/.287/.265と極端に悪い
スティーブン・クワン(CLE)
G | AVG | HR | RBI | OBP | OPS | SB | fWAR | rWAR |
147 | .298 | 7 | 52 | .373 | .773 | 19 | 4.3 | 5.5 |
〇規定打席到達
〇打率はリーグ9位
〇出塁率はリーグ9位
〇BB/K 1.03はリーグ5位
〇DRS+21はレフトではメジャー全体トップ
〇三塁打数はリーグ2位
×長打は少ない
ジョージ・カービィ(SEA)
GS | W-L | ERA | IP | SO | BB | HR | WHIP | FIP |
25 | 8-5 | 3.39 | 130.0 | 133 | 22 | 13 | 1.21 | 2.99 |
〇24球連続ストライクのメジャー記録樹立
〇K/BB 6.05はコール、ビーバーらを超える高水準
×規定投球回未達
×WHIPは平凡
ボビー・ウィットJr.(KC)
G | AVG | HR | RBI | OBP | OPS | SB | fWAR | rWAR |
150 | .254 | 20 | 80 | .294 | .722 | 30 | 2.2 | 0.9 |
〇出場試合数は新人でトップ
〇盗塁数は新人でトップ
〇打点数は新人でトップ
〇22歳未満で20/30を達成したのは史上5人目
×ショートのDRS-19はメジャーワースト
×rWARが極めて低い
ナ・リーグ
☆スペンサー・ストライダー(ATL)
GS | W-L | ERA | IP | SO | BB | HR | WHIP | FIP |
20 | 11-5 | 2.67 | 131.2 | 202 | 45 | 7 | 0.99 | 1.83 |
〇1試合16奪三振の球団新記録を樹立
〇新人で200奪三振以上はダルビッシュ以来
〇FIPは歴史的な水準
〇K/9 13.81は歴史的な水準
×規定投球回未達
マイケル・ハリス(ATL)
G | AVG | HR | RBI | OBP | OPS | SB | fWAR | rWAR |
114 | .297 | 19 | 64 | .339 | .853 | 20 | 4.8 | 5.3 |
〇ナ・リーグの新人では本塁打数トップ
〇ナ・リーグの新人では打点トップ
〇ナ・リーグの新人ではfWAR、rWARともにトップ
〇センターの守備でDRS+8
〇センターの守備でUZR+4.5
×デビューが5月後半と遅かった
×20/20、打率3割は達成できず
×対左成績が.238/.284/.365と悪い
ブレンダン・ドノバン(STL)
G | AVG | HR | RBI | OBP | OPS | SB | fWAR | rWAR |
126 | .281 | 5 | 45 | .394 | .773 | 2 | 2.7 | 4.1 |
〇高打率、高出塁率でBB/Kが高水準
〇6つのポジションを守り、サードではDRS+8
×長打は少ない
×規定打席未達
ニック・ロドロ(CIN)
GS | W-L | ERA | IP | SO | BB | HR | WHIP | FIP |
19 | 4-7 | 3.66 | 103.1 | 131 | 39 | 13 | 1.25 | 3.90 |
〇K/9 11.41はメジャー全体でも高水準
×規定投球回未達
鈴木誠也(CHC)
G | AVG | HR | RBI | OBP | OPS | SB | fWAR | rWAR |
111 | .262 | 14 | 46 | .336 | .769 | 9 | 2.0 | 2.0 |
〇ライトの守備ではUZR+0.1
×離脱期間が多かった
×ライトの守備ではDRS-4
×盗塁成功率が0.64と低い
予想
基本的にはどちらのリーグもトップ2の争いになるはずです。
ア・リーグではラッチマンが攻守ともに高水準で一時はフリオに迫る勢いでしたが、フリオの活躍ぶりがあまりにもセンセーショナルなこともあって、フリオの新人王は規定路線であとは満票受賞するかどうかが焦点になるでしょう。
ナ・リーグのストライダーとハリスはどちらが上か判断するのか非常に難しい。
同じチームの投手と野手ということもあって比較が難しく、どちらも例年なら新人王間違いなしというレベルのため、おそらく1位票は割れるはずです。
しかし、ハリスは20/20や3割といったマイルストーンを達成できなかったのに対して、ストライダーは200奪三振を記録。
また、ストライダーはこの内容を維持し規定投球回に到達していればサイ・ヤング賞候補になりえるほどの投球内容です。
その点から私はストライダーが有利と考えています。