FA市場に残っていた唯一の大物内野手トレーバー・ストーリーがついにレッドソックスとの契約に合意し、移籍先を決定させました。
トレーバー・ストーリーの契約内容
6年1億4000万ドル(4年目終了時オプトアウトあり)
球団オプションを含めると最大で7年1億6000万ドルとなる大型契約です。
個人的には、先日ツインズと3年契約を結んだカルロス・コレアのように、ストーリーも短期契約となる可能性が高いのではないかと考えていましたが、実際のところは最大7年ということで、ほとんど生涯契約に近いものになりました。
昨季のストーリーの成績は、2年目の2017年を除けばキャリアワーストで、またキャリア通算OPSがホームでは.972、アウェイでは.752という極端な内弁慶っぷりが懸念されています。
打者有利な本拠地の恩恵を受けてきた”クアーズヒッター”である彼が、果たしてクアーズ・フィールドを離れてどこまで打てるのか注目したいところです。
レッドソックス内野の守備位置はどうなる
打撃面での優秀さが注目されてきたストーリーですが、実はショートとしての守備力もリーグ屈指の実力者です。
レッドソックスのショートはこれまで生え抜きのザンダー・ボガーツが務めてきましたが、ボガーツは守備力は平均以下であり、当然ストーリーがショートに入りボガーツがコンバートされるのが自然です。
しかし、ボガーツはチーム生え抜きの選手であるということ、もうすでに開幕直前であるということ、そして本人がショートのスター選手獲得の噂が出た際にコンバートに否定的だったことを考えると、今季はボガーツがショートということになりそうです。
そうなってくるとコンバートされるのはストーリーの方ですが、現在最有力なのはセカンドへのコンバート。
メジャーデビュー以来ショート以外を守ったことがありませんでしたが、実はマイナーリーグ時代にはセカンドとサードも守った経験があります。
ストーリーの守備力の高さを考えると、セカンドでも優秀な守備成績を出す可能性は高いところです。
1 CF キケ・ヘルナンデス
2 2B トレバー・ストーリー
3 3B ラファエル・デバース
4 SS ザンダー・ボガーツ
5 DH JD・マルティネス
6 LF アレックス・バーデューゴ
7 1B ボビー・ダルベック
8 RF ジャッキー・ブラッドリーJr.
9 C クリスチャン・バスケス
とりあえずは、上記のようなラインナップになりそうです。
ストーリー加入で打線の厚みはかなり増しました。
レッドソックス本拠地のフェンウェイ・パークは右打者にとってグリーンモンスターが立ちふさがりますが、その分二塁打が増える傾向にあります。
本塁打は20本前後でも、二塁打を量産すれば結果的にストーリーの長打は増えるかもしれません。