ヤンキースとメッツはほっとしていることでしょう。
ニューヨーク市は現在、民間企業や団体へのワクチン接種を義務化しています。
これはスポーツ選手に適用されており、実際にワクチン未接種でNBAのネッツに所属するスター選手カイリー・アービングが、今季ホームゲームに出場することができず、アウェイゲームでのみ出場する”パートタイムプレイヤー”としてプレーしていることは有名です。
しかし、この義務化は新型コロナウイルス感染症対策としてはダブルスタンダードな側面があり、批判も浴びていました。
なぜなら選手は未接種では出場できないにも関わらず、その試合を観戦しに来る観客はワクチン接種義務を負っていないからです。
そういった批判を受けながらも、ニューヨークはこれまでこのルールを維持してきたわけですが、この度ついに規制が緩和されることになりました。
ニューヨークには、ヤンキースとメッツという二つの人気球団がありますが、実はヤンキースはアーロン・ジャッジを含む複数の主力選手が未接種、メッツは接種率85%未満と報じられており、このニューヨーク市のルールが緩和されなければ、ヤンキースとメッツの未接種選手はホームゲームに出場できない恐れがありました。
これを受けてヤンキースや選手会はニューヨーク市に働きかけ、3月24日以降はスポーツ選手や芸能人などのエンターテイナーが例外化されることにきまりました。
これによりヤンキースやメッツの選手は4月の開幕を欠けることがなくホームで迎えることができますし、ネッツのアービングもブルックリンでのホーム試合に出場することができます。
ただし、MLBにおいてはワクチン未接種問題が完全に解決したわけではありません。
カナダは原則ワクチン未接種者を入国不可としており、未接種の選手は試合出場はおろか入国すらできません。
また、ワクチン未接種が理由で欠場となった場合は給与が支払われないこともMLBと選手会は合意済みです。
ヤンキースやメッツだけでなく、今季はブルージェイズ本拠地で試合をするチームの一部選手が欠場となる恐れがあります。
例えば既に未接種が報じられている上述のジャッジは、このままであれば今季トロントで予定されている9試合を欠場することになります。
もしブルージェイズと対戦するチームから一定数未接種で欠場となるのであれば、これはブルージェイズにとって予想外の追い風となるのかもしれません。
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