今回は前半戦のMLBで見られたスーパープレーの中から、勝手にトップ3を選んでランキング形式で紹介します。
3位 フェルナンド・タティスJr.(SD)
パドレスファンなので贔屓目が入っていますが、3位はタティスのダブルジャンプです。
7月6日のナショナルズ戦でのプレーです。
ダブルジャンプと言ってももちろん2回ジャンプしたわけではありませんが、まるでもう一度伸びあがったかのような動きでピンチを救いました。
タティスは身体能力は高いものの守備自体は凡ミスも多いのが欠点ですが、こういったスーパープレーを見せてくれます。
このダブルジャンプも彼を代表するプレーになると思います。
2位 ジェイク・フレイリー(SEA)
2位に選んだのはマリナーズの外野手フレイリーが6月9日のタイガース戦で見せたとてつもないプレーです。
このプレーはシチュエーションも最高でした。
9回裏1アウト1塁で上がった大飛球をホームランキャッチ。
しかも捕ってすぐに送球したことで二塁手を中継して一塁ランナーをアウトにし、ダブルプレーを完成。
サヨナラホームランを阻止するこのプレーのおかげもあって、この試合マリナーズは勝利しました。
1位 ケブライアン・ヘイズ(PIT)
1位はもう年間最優秀賞あげてもいいんじゃないのかというような、パイレーツの三塁手ヘイズのプレー。
彼はデビューしたのは昨季ですが、まだ新人王資格も持っているルーキーです。
今のパイレーツで最も期待されている選手。
そんな彼が6月27日のカーディナルス戦で見せたのは、三塁線ギリギリのボールをキャッチしてのランニングスロー。
普通こういうのは飛びついてからすぐに立て直して一塁へ送球というパターンが多いのですが、彼は勢いよく走りながら投げています。
三塁手で最高の守備力を持つノーラン・アレナードに匹敵するようなすごいプレーでした。
番外編 ウィル・クレイグが見せた史上最悪の守備
好プレーではなく珍プレーですが、こちらは今季最も話題になりました。
カブスの好走塁というべきか、パイレーツ守備のお粗末さと言うべきか…
やはり後者ですね。
2アウト2塁でカブスの打者バエズが内野ゴロを打ちます。
普通なら一塁送球して終わるところなのですが、ここで事件は起こりました。
三塁手ゴンザレスが一塁送球したところ、一塁手クレイグが何故かベースから足を外して捕球。そのまま打者走者であるバエズにタッチしようとします。
しかしバエズはここでホームへ引き返し、クレイグもそれに釣られて追いかけてしまいます。
この時二塁走者がホームインしようとしており、クレイグはホームへ送球。
するとホームインが成功しただけでなく、そのどさくさに紛れてバエズは一塁へ到達しセーフになってしまいました。
この時の一塁手ウィル・クレイグは2016年ドラフト1巡目全体22位でパイレーツに指名されたプロスペクトでした。
マイナーでも一塁は頻繁に守っていたはずなのに、何故ベースを踏まずに走者を追いかけたのか。
本人は後に「その瞬間パニックになった」と明かしていましたが、このプレーから約1週間後には打撃成績が悪かったこともあって戦力外になってしまいました。