先日から始まっているディビジョンシリーズ。
ア・リーグではレッドソックスとアストロズがそれぞれシリーズ制覇に王手をかけています。
レッドソックスが延長13回サヨナラ
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | R | H | E |
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レイズ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | 0 |
レッドソックス | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 15 | 1 |
1勝1敗で迎えた3戦目、レイズは今季途中ブルワーズから移籍してきた2年目のドリュー・ラスムッセン、レッドソックスは先日のワイルドカードで見事ヤンキース打線を抑え込んだネイサン・イオバルディが先発しました。
試合は初回から点の取り合いになりましたが、レイズはラスムッセンを3回途中でおろし、以降延長13回までで8人の中継ぎ投手をつぎ込みました。
一方のレッドソックスは、イオバルディが初回こそ失点したものの5回2失点に抑え、それ以降はこちらも小刻みな継投でしのぎ、延長10回から登板したニック・ピヴェッタが4回無失点と好投しました。
試合の決着は延長13回裏で、この日代打で途中出場していたクリスチャン・バスケスがサヨナラ2ラン本塁打を放ち、レギュラシーズンでは格上だったレイズに2勝1敗とリードしました。
アストロズ王手もホワイトソックス打線爆発で1勝をもぎとる
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アストロズ | 0 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 6 | 1 |
ホワイトソックス | 1 | 0 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 12 | 16 | 0 |
2勝0敗とアストロズが大手をかけていたこの3戦目で、本拠地に戻ったホワイトソックス打線がついに爆発。
アストロズはルイス・ガルシア、ホワイトソックスはディラン・シーズと、ともに今季二けた勝利をあげている好投手の投げ合いでしたが、序盤から点の取り合いになりました。
両投手が早い回でノックアウトされ、その後を投げる投手も打ち込まれるという展開で、ホワイトソックスは4回に一気に3点をリードすると、そのまま継投で逃げ切りました。
それでもアストロズが2勝1敗でリードしていることには変わりありませんが、先日レッドソックスが二けた得点でレイズを下してから連勝しているように、この打線爆発がホワイトソックスの連勝のきっかけになるかもしれません。
次戦決着ならレッドソックス対アストロズ
面白い展開になってきたア・リーグのディビジョンシリーズ(ALDS)ですが、現在王手をかけている両チームが次戦に勝てば、ア・リーグのリーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)はレッドソックス対アストロズとなります。
もし本当にこのカードになれば、かなりの注目を浴びることは間違いありません。
なぜなら2019年に発覚し物議を醸したサイン盗み問題でやり玉に挙がったのがこの2チームだからです。
アストロズは監督らをはじめ選手の多くが関与していたことから、サイン盗みの代表格として一気にMLB最大のヒールになり、MLBからはドラフト指名権はく奪といった重い処罰も受けました。
レッドソックスはアストロズほどではないものの、一部の人間がサイン盗みに関わっていたとして、こちらもドラフト指名権はく奪の処罰を受けました。
そうしたサイン盗みチームとしてのレッテルを貼られたこの2チームが、ア・リーグのチャンピオンシップをかけてプレーオフを戦うとなれば、その他のファンは大いに荒れるでしょうね。
さらに面白いのは、レッドソックスの監督アレックス・コーラは、アストロズのサイン盗みの主犯格として処分を受けながら、今季レッドソックスの監督として復帰したという点です。
ちなみにこのカードは3年前にもALCSで実現しており、その際はレッドソックスが4勝1敗でワールドシリーズ進出を決めました。