大型補強を続けるヤンキースが、今度は左の先発投手アンドリュー・ヒーニーをエンジェルスから獲得しました。
アンドリュー・ヒーニー(30)
試合 | 勝 | 敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
109 | 30 | 36 | 4.57 | 598.2 | 613 | 1.26 |
2012年に全体9位指名されたヒーニーは、2015年にエンジェルス移籍。
2018年には先発ローテーションの一角としてシーズンを通して投げましたが、結局ここまでそのポテンシャルを十分に発揮することはありませんでした。
投げてみるまではわからないというタイプで、好投する時もあれば不安定で早い回に降板することもしばしば。
今オフにFAとなる予定でした。
試合 | 勝 | 敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
18 | 6 | 7 | 5.27 | 94.0 | 113 | 1.31 |
トレードの内容
ヤンキースが獲得した選手:アンドリュー・ヒーニー、金銭
エンジェルスが獲得した選手:ジェイソン・ジャンク、エルビス・ペゲーロ
ジャンクはヤンキースのプロスペクトランキングで27位の25歳投手で、今季はAAで好投しています。
ペゲーロはランク外ですが、24歳のリリーフ投手でこちらもマイナーでは好投しています。
ヤンキースの思惑
最大の弱点であった左の強打者不在という状況を、ジョーイ・ギャロ、アンソニー・リゾーの二人を獲得することで改善したヤンキース。
一方で、投手陣もエースのゲリット・コール以外はぱっとしない投手ばかりでした。
そこで先発投手の補強を目論んだわけですが、これ以上プロスペクトを放出せずに獲得できる投手となるとヒーニーくらいしかいなかったのでしょう。
消去法的な獲得で、あくまでローテーションの穴埋めという位置づけでしょう。
しかし、ヤンキースは本塁打の出やすい球場ですから、被本塁打の多いヒーニーはもしかするとさらに悲惨な結果になるかも…
エンジェルスの思惑
負け越しで地区4位ながらワイルドカードを狙いに行くという選択肢もあったエンジェルスですが、ここは流石に売り手に回りました。
契約が切れるヒーニーを放出し、若手に出番を与えることにしたようです。
エンジェルスは同様にリリーフのトニー・ワトソンもジャイアンツに放出しています。
そして早速、明後日の先発投手として22歳の左腕リード・デトマーズを先発登板させるようです。
デトマーズはエンジェルスのプロスペクトランキングで2位、MLB全体でも57位という逸材です。
2020年のドラフト全体10位で指名されてからここまで駆け足で登ってきました。
彼がもし定着することができれば、先日あわやノーヒットノーランの活躍を見せたパトリック・サンドバルとあわせて、強力な若手左腕デュオを築くことができそうです。