フェルナンド・タティスJr.が思いもよらぬ故障で長期間失うことになったパドレスが、2020年の本塁打王ルーク・ボイトをトレードで獲得しました。
ルーク・ボイト NYY→SD
パドレスが獲得:ルーク・ボイト
ヤンキースが獲得:ジャスティン・ランジ
右の強打者ボイトは、現在31歳で主にファーストを守ります。
元々はカージナルスから26歳の時にメジャーデビューを果たした遅咲きの選手で、2018年にヤンキースにトレードされると少ない試合数ながらも驚異的な打撃力を披露してその名を轟かせました。
2019年には21本塁打を記録し、2020年は短縮シーズンながら56試合で22本塁打で本塁打王になりました。
しかし、期待されて臨んだ2021年シーズンは故障から始まり、復帰して68試合には出場したもののまたしても故障に見舞われました。
そのためヤンキースはトレードデッドラインでアンソニー・リゾーを獲得。
シーズン終了後にFAとなったものの、ヤンキースはリゾーと再契約したことで、ボイトはトレードの候補となっていました。
ボイトの最大の懸念点は故障ですが、シーズン全体を健康で過ごすことができるのであれば、再び本塁打王争いに顔を出すこともあり得る強打者です。
そして、今回ボイトとのトレード要員となったのは、右投手のランジ。
彼は2020年ドラフト1巡目全体34位指名の投手で、パドレス傘下8位のプロスペクトでした。
20歳で将来性も豊かですが、昨季はルーキーリーグで9試合に先発登板し防御率6.95という散々な成績でした。
22イニングで15四球を出す制球難に苦しんでおり、ここが改善されるかどうかが彼の将来を左右しそうです。
先日発表されたプロスペクトランキングトップ100にも入っておらず、活躍が確実なトッププロスペクトというほどではありません。
鳴かず飛ばずで終わる可能性もあり、ヤンキースとしてはリスクのあるトレードかもしれません。
ルーク・ボイトの守備位置は?
ボイトは通常ならファーストを守るところですが、パドレスのファーストにはエリック・ホズマーがいます。
彼は不良債権化しつつあり、パドレスとしては放出したいところですが、その高額な契約も相まってトレード先は決まっていません。
ホズマーがいる限りは、ボイトはDH起用ということになるでしょう。
左投手が相手の時はホズマーを控えにするプラトーン起用もあり得るかもしれません。