現地時間7/3のオリオールズ戦で、大谷翔平が二打席連続本塁打、9回裏の盗塁、サヨナラホームインの激走などエンジェルスを文字通り勝利に導く大活躍を見せました。
そしてこの試合で大谷は日本人史上2人目となるシーズン30本塁打を達成しました。
これは日本屈指のスラッガー松井秀喜以来の快挙です。
奇しくも同日月間MVPの受賞も発表されましたが、これもイチロー、松井秀喜以来3人目のことでした。
今季これまで新たな伝説を作り続けている大谷ですが、今回はこれまで日本人唯一の30本塁打経験者であった松井秀喜の2004年の活躍を大谷と比較してみたいと思います。
松井秀喜の2004年成績
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|
162 | .298 | 31 | 108 | .390 | .912 |
日本人打者史上最高の成績は?と聞かれると、多くの人は262安打の記録を作り首位打者も獲得したイチローの2004年を思い起こすでしょう。
確かに傑出度としてはこの年のイチローはずば抜けています。
しかし長打力も加味した場合、イチローがあまりにも凄すぎたことで陰に隠れてしまっていますが、同じ年の松井の成績は日本人史上最高といって差し支えないものでした。
日本人が30本塁打やOPS.900以上を記録したのは、この年の松井が唯一でした。そう、昨日大谷が30本塁打を打つまでは。
2004年の松井は、打率リーグ19位、本塁打リーグ11位、打点リーグ10位、OPSリーグ10位とリーグでも屈指の強打者でした。
日本で50本塁打を記録したスラッガーが2003年のメジャー1年目で16本塁打に終わったことでがっかりしたファンは数多くいました。
翌年30本塁打超えを果たしても、まだできるはずだと本人も周りも思ったはずです。
結局この年が松井のキャリハイになりましたが、同時に日本人キャリアハイでもありました。
そして、それを大きく超えて日本人メジャーリーガー史上最高の成績を残そうとしているのが今季の大谷翔平です。
大谷翔平の今季成績
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|
79 | .280 | 30 | 66 | .364 | 1.068 |
本塁打リーグ1位、打点リーグ3位、OPSリーグ2位。
日本人に最も縁遠いと思われていた本塁打王レースでトップをひた走っています。
2004年の松井が162試合のフルシーズンで成し遂げた31本塁打に、大谷はその半分で追いつこうとしています。
松井を同時期で比較してみると、2004年の7/3時点では15本塁打、51打点を記録していました。
大谷は30本塁打を記録しているわけですから、単純に倍のペースで本塁打を量産していることになります。
大谷が塗り替えそうな松井の記録
松井はMLBのレジェンドとまではいきませんが、ニューヨークにおけるローカルヒーローであり、日本人最高の打者の一人でした。
最後に、そんな松井の持つ日本人記録の中で、今季大谷が更新する可能性のある主なものを紹介します。(カッコ内は大谷の現在の数字です)
日本人最多本塁打 ー 31本(30本)
日本人最多打点 ー 116打点(66打点)
日本人最高wOBA ー .391(.438)
日本人最高長打率 ー .522(.705)
日本人最高OPS ー .912(1.068)