解体間近と思われていたナショナルズから、最初の大物、守護神ブラッド・ハンドがブルージェイズへトレードされました。
ブラッド・ハンド(31)
試合 | 勝 | 敗 | セーブ | 防御率 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
437 | 31 | 48 | 126 | 3.65 | 666 | 1.23 |
ハンドは2011年にマーリンズでデビューしてから数年は平凡な投手でした。
しかし2016年からパドレスで完全なリリーフとして起用されはじめると頭角を現し始め、翌年はクローザーとして結果を残します。
2018年からは2年連続30セーブを達成し、今季も既に21セーブを記録しているベテランのクローザーです。
ただし、今季は例年に比べて好不調の差が激しく、4月、6月は好投したものの、5月、7月は防御率6点台以上。
7月は既に3度セーブ失敗しているのも気になります。
試合 | 勝 | 敗 | セーブ | 防御率 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
41 | 5 | 5 | 21 | 3.59 | 42 | 1.15 |
トレードの内容
ブルージェイズが獲得した選手:ブラッド・ハンド
ナショナルズが獲得した選手:ライリー・アダムス
実績あるベテランとデビューしたばかりの若手との1対1の交換という構図です。
交換要員となったアダムスはブルージェイズのプロスペクトランキング17位の25歳捕手で、今年6月にメジャーデビューを果たしました。
メジャーではまだ結果を残せおらず、25歳というのはギリギリ若手という感じなのですが、そこは捕手なのである程度は仕方ないでしょう。
ブルージェイズの思惑
ブルージェイズは現在地区4位ですが、まだワイルドカードでのプレーオフ進出を狙える位置にいます。
今季MVP候補のブラディミール・ゲレーロJr.擁する打線はリーグ最高クラスの破壊力を持ちますが、リリーフ陣の怪我人の多さと不安定さに悩まされてきました。
現在クローザーとして投げているのはロマノですが、彼以外で30試合登板&防御率2点台以内を達成している投手はいません。
軸となるリリーフの補強としてハンドを獲得したわけですが、彼はクローザーだけでなくセットアッパーとして使うこともできます。
おそらく今季終了までのレンタルという形になると思われますが、ブルージェイズにとっては弱点を補強する的確なトレードになりました。
ナショナルズの思惑
2019年絶体絶命のところからワールドシリーズ制覇まで駆け上がったナショナルズですが、今回は勝手が違います。
タレント揃いではあるもののチームは大きく負け越して地区4位。
首位メッツでも勝率.535というレベルの低い地区ですが、この状態では巻き返しは不可能とみてチーム解体を決めました。
核となるフアン・ソト以外は全て交渉可能と銘打っていて、実際にマックス・シャーザー、トレイ・ターナーも現在トレード交渉中です。
契約が今年で切れる守護神ハンドの放出も当然のことでしょう。