ロックアウトで遅れて始まった2022年シーズンも、早いもので開幕から約2ヶ月が経過しました。
まだまだ気が早いのですが、現時点でのシーズンMVP有力候補を紹介します。
ア・リーグMVP有力候補
アーロン・ジャッジ(NYY)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
52 | .313 | 21 | 42 | .382 | 1.059 | 3 |
現時点でのMVP最有力候補と言っていいでしょう。
チームが好調なのに加え、本塁打王レースを独走気味。
夢の60本塁打すら狙えそうな勢いで量産しているだけでなく、高打率も維持しています。
5月は月間MVPも獲得し今まさに上り調子。
守備では今季センターでの出場も多くなっています。
ヤンキースからの巨額の契約延長オファーを断って今季のFAイヤーに挑んでいるだけに、モチベーションも非常に高いでしょう。
ホゼ・ラミレス(CLE)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
49 | .291 | 14 | 53 | .393 | 1.025 | 7 |
ジャッジの対抗馬となりそうなのがラミレスですが、こちらは打撃の質の高さに驚かされます。
今季の彼の特徴はクラッチと選球眼。
得点圏で無類の強さを誇り、打点は出場試合数を上回るペース。
また四球を多く選ぶと同時に三振数が極めて低く、BB/Kは現時点で2.00という異次元の数字を記録しています。
盗塁での貢献度も高く、あわよくばトリプルスリーも狙えるかもしれません。
ガーディアンズと今季結んだ7年1億4100万ドルはかなりのバーゲン価格になりそうです。
ヨーダン・アルバレス(HOU)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
49 | .288 | 16 | 34 | .386 | .996 | 0 |
先日6年1億1500万ドルで契約延長したアストロズの若き主砲は、今季既にリーグトップクラスの活躍を見せています。
タイトル獲得は難しいかもしれませんが、打撃面のあらゆるスタッツで上位に食い込んでおり、他の選手次第では十分MVPも狙えます。
マイク・トラウト(LAA)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
51 | .276 | 13 | 28 | .382 | .957 | 0 |
MVP3度受賞のトラウトは、今季序盤はキャリアハイペースで活躍していました。
しかし、チームの凋落と同時に自身も調子を落とし、キャリアワーストとなる26打数連続無安打を記録するなど、スタッツは急降下中です。
それでも彼の実績を考えるとこのまま右肩下がりになることは考えづらく、多くのファンや識者は今後また復活すると考えています。
ラファエル・デバース(BOS)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
55 | .339 | 12 | 31 | .369 | .969 | 1 |
昨季はキャリアハイの38本塁打を記録しましたが、今季は高打率で二塁打を量産しています。
22二塁打はリーグトップであり、シーズン60二塁打も狙えるペースです。
他の選手次第ですが、首位打者のタイトルを獲得する可能性も十分ありそうです。
ナ・リーグMVP有力候補
ポール・ゴールドシュミット(STL)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
53 | .343 | 12 | 47 | .423 | 1.031 | 3 |
4月は1本塁打に終わっていましたが、5月に入って大爆発し、月間MVPを獲得する活躍。
全盛期の2015年に匹敵するパフォーマンスで、現在首位打者です。
本塁打や打点も首位からそれほど離されているわけではなく、今季最も三冠王に近い男です。
ムーキー・ベッツ(LAD)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
52 | .303 | 16 | 39 | .383 | .975 | 6 |
こちらも序盤こそ調子があがりませんでしたが、5月は上述のゴールドシュミットを上回る12本塁打を記録し、一気に本塁打王レースに絡んできました。
これまでのキャリアハイは32本ですが、今季は大幅な更新が見込めそうです。
リーグ最高峰の外野守備も含めれば、総合力ではゴールドシュミット以上のパフォーマンスを見せています。
ピート・アロンゾ(NYM)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
57 | .282 | 16 | 54 | .360 | .906 | 1 |
新人最多の53本塁打の記録の持ち主ですが、ついに今季は2度目の本塁打王が狙えそうです。
昨季は圧倒的なパフォーマンスでホームランダービー連覇を果たし、今季は既に本塁打、打点の二冠王。
プレースタイル的に三冠王を狙えるタイプではありませんが、このまま二冠を突っ走ってもおかしくありません。
チームも絶好調なのが後押ししてくれそうです。
ブライス・ハーパー(PHI)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
48 | .309 | 13 | 40 | .370 | .998 | 6 |
昨季MVPで過大評価との声を一蹴しましたが、今季も昨季に匹敵する成績を出してきそうです。
先日はエンジェルス相手に同点グランドスラムを叩きこむなど勝負所での強さは相変わらず。
実は現在右肘の故障の影響で長期間スローイングができない状態で、現在はDHで出場しています。
今季からナ・リーグでも採用されたDH制が追い風になった形ですが、ジラルディ監督が先日解雇されるなどチーム状況は思わしくありません。
マニー・マチャド(SD)
G | BA | HR | RBI | OBP | OPS | SB |
53 | .327 | 9 | 32 | .402 | .942 | 7 |
序盤から高打率を残し、リーグワーストクラスのパドレス打線を孤軍奮闘気味に引っ張ってきました。
しかしBABIPの高さに支えられていた面もあって直近のパフォーマンスは右肩下がり。
まだまだ本塁打以外のスタッツはリーグ有数で、またどこかのタイミングで調子を上げればMVP争い上位にも割り込めそうです。
また、この夏に復帰予定のフェルナンド・タティスJr.がラインナップに戻ってくれば、マチャドへの警戒度が下がり数字をあげてくるかもしれません。