一時はジャイアンツ、ドジャースと熾烈なナ・リーグ西地区の首位争いを繰り広げていたパドレスですが、度重なる先発投手の不振や故障離脱、主砲フェルナンド・タティスJr.の離脱などにより、4連敗を喫し、ついにワイルドカード争いから脱落の危機を迎えています。
一時期6割近い勝率を誇っていたパドレスは、他の地区の2位チームの勝率が低かったこともあって、プレーオフ進出の可能性が90%を超えている状態でした。
地区優勝争いに敗れたとしても、2枠あるワイルドカードでプレーオフには進出できるだろうということです。
ところが、ドジャースはジャイアンツに食らいついているのに対してパドレスの方は右肩下がりに成績を落としており、先発ローテーションすら揃わない最悪の状態に陥っています。
順位 | チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 直近10試合 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ドジャース | 77 | 46 | .626 | 9勝1敗 |
2 | レッズ | 67 | 57 | .540 | 6勝4敗 |
2 | パドレス | 67 | 57 | .540 | 2勝8敗 |
4 | カージナルス | 62 | 59 | .512 | 7勝3敗 |
5 | フィリーズ | 62 | 60 | .508 | 3勝7敗 |
ドジャースのワイルドカードでの進出はほぼ確実と言ってもいい上に、地区首位のジャイアンツまで1.5ゲーム差まで迫っていますから、ドジャースが首位の座を奪ってここにワイルドカードはジャイアンツになる可能性もあります。
いずれにしても、他のチームがワイルドカードでプレーオフ進出を果たすには、残り1枠を狙う他ありません。
その枠は今までパドレスが確実視されていましたが、上表からわかる通り、今日の試合の結果を受けてパドレスとレッズが勝率で並びました。
直近の勝率がレッズ6勝4敗、パドレス2勝8敗であることを考えれば、どちらに勢いがあるかは火を見るよりも明らかです。
パドレスは本日同じく連敗していたフィリーズと対戦し3-4で敗北したわけですが、8回に1点差の2アウト満塁の場面でストライク判定の誤審があるなど運も向いていません。
今季のパドレスはホームで40勝25敗、アウェイで27勝32敗と球場によって極端に勝率の変わるチームです。
パドレス本拠地ペトコパークの雰囲気を見ていればその理由もなんとなくわかる気がしますが、本日の試合ではそのホームのご加護もありませんでした。
また、今のフィリーズとの連戦が終われば、強すぎるドジャースとの連戦も控えています。
今のチーム状況を見ると、ここから連敗が続いてもおかしくありません。
一方のレッズは今月最下位で連敗中のマーリンズとの対戦があと5回残っています。
地区首位ブルワーズとの対戦もありますが、パドレスに比べたら対戦カードはマシです。
そうなると、やはり明日にでもレッズがパドレスを抜き去り、今月中には数ゲームの差をつけるということも考えられそうです。