未だ移籍市場に残る有力選手

カルロス・コレア MLB
引用:https://twitter.com/MLB/status/1449215859419922440

ついにMLBのスプリングトレーニングが開始されました。
長期間のロックアウトのため、ようやくここまでこぎつけたということで関係者やファンも一安心でしょう。
ロックアウトが明けてから連日大型移籍が報じられていますが、スプリングトレーニングの始まった今でも所属先の決まっていない大物選手もいます。
今回は、FA市場に残る有力選手と、トレードの噂のある有力選手を紹介します。

移籍先の決まっていないFA選手

カルロス・コレア

このオフ一番の大物として、その移籍先が最も注目されていた選手ですが、結局現時点でもまだ決まっていません。
総額2億ドル以上の契約が見込める選手でまだ決まっていないのは彼だけです。

その金額の大きさ故に、ビッグマーケットのチームしか手を出せない状況にありますが、度々噂のあったヤンキースを含めあらゆるチームの名前が挙がっています。
しかし、最近有力視されるようになったのが、単年あるいはオプトアウト付きの短期契約で落ち着くという話です。
確かに、ロックアウトがあったとは言えこれほどの規模の契約が開幕直前まで決まらないとなると、とりあえずもう一年様子見という選択肢もあり得るかもしれません。
もし長期契約をしなくていいのであれば、彼を迎え入れたいチームは数多くあり、実際今はオリオールズが興味を示しているなんていう話もでてきています。
しかし、もし単年あるいは短期ということであれば、やはりアストロズ残留の可能性が最も高いように思います。

トレバー・ストーリー

ショート豊作の今オフに、コレアのあおりを受けて売れ残ってしまった感があります。
通常FA市場では大物から決まっていき、大物を逃したチームが次のランクの選手を狙うという流れがあります。
しかし今オフはロックアウトの影響で交渉期間が短いだけでなく、右のショートで一番の大物であるコレアの移籍先が決まらないため、次善策としてストーリー獲得を目指しているチームが動きづらい状況にあります。

ストーリー獲得の噂が流れているのはレッドソックスツインズカージナルスアストロズら。
しかし、ロッキーズがブライアント獲得という予想外
アクションを起こしたため、ストーリー残留を狙う可能性もありそうです。

ニック・カステヤノス

昨季3割30本100打点を達成しキャリアハイを記録したカステヤノスは、残るFA選手の中では一番の強打者です。
レッズとは2024年までの契約がありましたが、昨季終了後にオプトアウトして、30歳の今大型契約を狙っています。
カステヤノスは打撃の評価は高いものの守備力が低く、フルタイムの外野手としては心もとないため、DHでも起用することになるでしょう。

彼にはフィリーズマーリンズが興味を示していますが、より熱心なのはフィリーズの方のようです。
フィリーズは先日カイル・シュワーバーを4年契約で獲得しているため、カステヤノスを獲得した場合はDHとレフトで併用することになります。

マイケル・コンフォート

2019年33本塁打を記録しているコンフォートは、長打力と出塁力を兼ね備えた選手です。
2020年は絶好調だったものの、昨季はキャリアワーストに近い不振に襲われ評価を落としました。

2020年の好成績から、メッツは昨春彼に1億ドル規模の巨額オファーをしていたようです。
生え抜きのスター選手としてFA前に契約延長してしまいたかったメッツですがそれは実現せず、結果的に現在のメッツはコンフォートの残留を目指すつもりはないとのこと。
今のコンフォートのそれほどの巨額オファーはないでしょうから、まだ29歳の彼はとりあえず単年または短期契約で次なる大型契約を目指すことになるかもしれません。

ホルヘ・ソレア

2021年ワールドシリーズMVPのソレアもまだ決まっていません。
ソレアは2019年48本塁打を記録する大ブレイクを果たしましたが、2021年は打率2割を切る大不振。
しかしシーズン途中ブレーブスに移籍すると数字が大幅に上昇し、移籍後はOPS.882を記録しました。
その勢いのままプレーオフでも活躍を見せたため、数字以上に印象の良いシーズンになりました。

安定感には欠けるもののその爆発力が評価され、現在はブレーブスパドレスが契約を狙っているとのこと。

トレードの噂がある選手

アスレチックスの3選手

ショーン・マネイア
フランキー・モンタス
ラモン・ローレアーノ

チームを解体し、既にマット・オルソンマット・チャプマンクリス・バシットら主力をトレードしたアスレチックスは、残るマネイア、モンタス、ローレアーノらを放出する可能性があります。
最近の報道によると、アスレチックスの投手2人はホワイソックスツインズヤンキースロイヤルズらが狙っているとのこと。

ブライアン・レイノルズ

2020年の不振から立ち直り、リーグ有数の外野手へと名乗りを上げたレイノルズですが、彼については昨季途中からトレードの噂がありました。
FAになるのはまだ先の話で、パイレーツとしては彼を慌ててトレードする必要もありません。
しかし、現在27歳の彼は今が最も市場価値が高いとも言えます。
パイレーツが優勝争いをするにはまだ数年はかかりそうなことから、交換要員次第では今トレードするのも賢い選択です。
彼にはパドレスマーリンズが興味を示しているということです。

ルイス・カスティーリョ

解体中のレッズに残るカスティーリョは、移籍の可能性のある投手の中では一番の好投手かもしれません。
昨季8勝16敗と勝敗だけみれば酷い有様でしたが、防御率は3.98と悪くありません。
100mph近い剛速球を投げる投手で、これまでの実績も安定しています。

ソニー・グレイジェシー・ウィンカーエウヘニオ・スアレスらをトレードに出したことで、カスティーリョも当然トレードに出すものと思われましたが、先日ニック・クラルGMは「放出するつもりがない」と発言。
今季途中のトレードデッドラインでの放出を狙っているのかもしれません。

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